• 2006.01.21 Saturday

ウルトラマンマックス(30)

第30話「勇気を胸に」

珍しくゲスト無し。
ショーンの台詞がいつもよりかなり多め。
だけどやっぱりメインはカイト(笑)

束の間の平和な夜、
カイトは悪夢にうなされていた。
・・・森を彷徨うカイト。
背を向けて消えてしまうマックス。
・・・夢はマックスとの出会いへ遡る。
ミズキに代わってバード1に乗り込むカイト。
ラゴラスの攻撃を受けて墜落するバード1。
それを赤い光の球体が包み込む。
本来ならばこの瞬間、カイトはマックスに出会った。
しかし夢の中のマックスはカイトを素通り。
カイトはバード1と共に墜落してしまった。

「出来る限りの処置はしましたが・・・」
医者が隊長に誰かの病状を説明している。
コバ、ショーン、ミズキもいる。
隊長はベットの上の誰かを見ながら、
「勇気と無茶は違う。その事をこの青年に教えるべきだった」
その光景を第三者的に眺めていたカイトは、
ベットの上の人物に視線を動かすと、そこには・・・
半目を開き、頭に包帯を巻き、呼吸器を付けられた青年。
カイトは恐る恐る青年から呼吸器を外す。
それは紛れもないカイト自身だった。
自らの心拍停止の機械音が響き・・・

という悪夢に目を覚ますカイト。
「マックス・・・どうして君は僕を選んだんだ」
とその時、緊急ブザーが鳴り響く。
・・・今日はスウェット着てるんだ?(残念がるな)

司令室に駆けつけると、カイト以外は揃っていた。
龍厳岳で怪獣の死骸が発見されたらしい。
モニターに映し出された死骸はグランゴン。
1話でマックスが倒したのとは別個体らしいが、
背中にある筈のマグマ状のコア部がゴッソリ無くなっている。
「他の怪獣に食われたのか?」と隊長。
「あの怪獣はかつて、もう一匹の怪獣と呼び合うように現れました」
ミズキはもう一匹の怪獣ラゴラスの存在を示唆。
「ラゴラスの別個体もいるという事ですか?」
隊長がヨシナガ教授に話を振ると、
「しかもそれはグランゴンを食べてしまった。
以前のラゴラスより、力が強まったのかも知れない」
教授の不穏な発言、そして先程の悪夢の事もあって
カイトは表情を強張らせる。

「DASHとUDFは龍巌岳に前線基地を設営し、次なる怪獣の出現に備えた」
という事で、グランゴンの死骸近くにプレハブが並んでいる。
グランゴンの死骸は急速に腐敗が進んでドロドロと・・・キモっ!
「怪獣の化石という物が殆ど発見されて来なかったのは、
腐敗が早く進むせいかも知れないわね?」
とは隊長(現地)の報告を受けた教授(司令室)の言。
グランゴンの組織を採取したコバとショーンが隊長の元へ。
このサンプルを調べれば怪獣の撃退法がわかるかも知れない。
ショーンはそう言ってケースに入った組織を隊長に見せる。
「かもじゃダメだろ。絶対発見しろよ?」
プレッシャーを掛けるコバに「No Problem」とショーン。
そこにカイトとミズキもダッシュアルファで戻って来て、
近隣の住民の避難や病院の移送が完了したと報告。
「先手は打ったが・・・」
隊長の呟きに隊員達はグランゴンの死骸を見上げる。
とそこに司令室のエリーさんから通信。
「隊長、龍巌岳の磁気異常を検知。微弱な振動が高まっています」
つまり怪獣がここに迫って来ているという事。
「よし!DASH、迎撃!ショーンは分析を急いでくれ」
「了解!」と言う事で、一斉に動き出す隊員達。

カイトはダッシュアルファの運転席のドアを開くが、
ふと夢の事を思い出して動きを止める。
「もしあの時、マックスに出会わなかったら、俺は・・・」
あのまま墜落して再起不能になって、死んでいた?
そんな事を考えていると、大きく地面が揺れる。

地中から、グランゴンのマグマコアを取り込んで進化した
ラゴラス・・・進化怪獣ラゴラスエヴォが出現した。
ラゴラスエヴォは前線基地を攻撃し始める。
・・・って仮にも前線基地でしょ?無防備過ぎ(笑)
逃げ惑う職員達。サンプルを持ったショーンも
トラックの下に逃げ込んで震えていた。

マザーに隊長、バード1にミズキ、バード2にコバ。
「フォーメーションβ5!行くぞコバ!ミズキ!」
隊長の掛け声で上空からの作戦が開始された。
しかしバード1・2から発射されたミサイルは
ラゴラスエヴォの放った熱気と冷気を混合した攻撃によって
悉く粉砕されてしまった。
何とか勝機を見出そうとラゴラスエヴォに近付くミズキ。
コバの「気をつけろ!」と言う忠告も虚しく、
熱冷攻撃を左翼に被弾するバード1。あーあ。

バランスを崩したバード1を見たカイトは
ダッシュアルファを停車してマックススパークを・・・
しかし「俺は、マックスの力に頼ってばっかりだ」
マックススパークを見つめて自己嫌悪。
結局変身せずに、マザーの隊長に通信する。
「隊長、アルファで怪獣の気を引きます」
そう言ってカイトはラゴラスエヴォを陽動し始める。

その隙にコバが狙いを定めてプラズマショット。
胸部に見事命中して「やった!」さすがコバ(笑)
しかし「怪獣が地底に潜り始めます!」
プラズマショットがよほど効いたのか、
ラゴラスエヴォは再び地底に逃げ込んでしまった。

アルファを停めたカイトは苦い顔で
「しまった。逃がしてしまった」
マックスの力に頼り過ぎてはいけないと
変身を躊躇しなければ倒せたかも知れない。
カイトの葛藤は続く。

その日の夜、前線基地内の司令室で対策を練るDASH。
「この怪獣は単に強くなっただけではなく、知能の方も
進化しているらしい」と教授の見解を伝える隊長。
ミズキはモニターに映るラゴラスエヴォを見ながら、
「まるで人間をあざ笑ってるみたい」
コバは分析から戻らないショーンを案じ、
「コイツを撃破できる方法を見つけられるのかな?」
不安に駆られたカイトは席を立ち、
「自分が見てきます!」と慌てたように行ってしまう。
そんなカイトの行動に違和感を感じたミズキは・・・

新兵器の開発を急ぐショーン。
しかし周波数を合わせる事が出来ず苦戦していた。
カイトが部屋に入った時、実験装置からは煙が上がっていた。
「大丈夫?ショーン」「I'm OK.But・・・」
ショーンは苛立ちをあらわに説明を始める。
「怪獣のマグマコアを自壊させる、Anti Geomonster Maser(?)
略して《A.G.メイザー》・・・そのシステム出来たんだけど、
その周波数に合わせると、発射する前にバーン!壊れてしまうんだ」
「でもシステムは出来たんだろ?凄いじゃないか、あと少しだよ!」
「でもバードから発射した途端、バード自体が壊れるんだよ!?
次に怪獣が現れるまでに、解決方法が思い浮かべば・・・」
「思いつくさ、きっと出来る」
「・・・出来なくても、きっとマックスは助けてくれる」
カイトの励ましに対し、既に諦め気味のショーン。

気分転換にショーンを外に連れ出したカイト。
ショーンは今日はじめて怪獣を怖いと思ったと告白する。
「怪獣は単に巨大な生物じゃナイ。あいつは明らかに僕たちを憎んでたし
弱い生き物だとあざ笑ってた」
「ショーン・・・」
「僕は自分の発明した物で、怪獣を倒すのを楽しんでただけなのかな?」
自信を失って弱気なショーンにカイトも、
「俺もさ、最近マックスに頼っちゃってるなって自分でも思ってたんだ」
と言って、静かに自分の過去を話し始める。
「俺、中学くらいから旅行するのが好きでさ、よく1人で色んな所へ旅してた。
俺が旅に出てる時に、家が地震災害に遭って、俺の親は・・・
俺は、親を救う事すら出来なかった。
けど、これが運命だなんて、俺は考えたくないんだ。
俺は何の才能も無いし、だからDASHの入隊テストにも落ちたし・・・
もう親は救えないけど、これから救える人はいる。そう思ったんだ」
「カイト・・・」
「ショーンは才能があるじゃないか。ショーンの才能で、
多くの人の命が救えたじゃないか」
「わかったカイト・・・Thank you」
「俺達が頑張らなきゃ、マックスだって助けてくれないさ」
辛い過去を打ち明ける事でショーンを励ますカイト。
その言葉に心を打たれたショーンは、
「A.G.メイザー、絶対に完成させるよ!」と約束する。
良いシーンだ・・・ミズキが立ち聞きしてなければ(笑)

カイトが薄暗い司令室に戻ると、ミズキが待っていた。
「ミズキ・・・?」
「カイト、ごめんね?」
「え?」
「私、カイトが何であんな無茶な事してたのか、全然わかってなかった」
「・・・聞いてたんだ?」
「でも、ちゃんと教えて欲しかったな。私にも・・・」
言うだけ言って去って行くミズキ。
あの・・・「立ち聞き」した事は謝らないんですか?

夜が明けて、ラゴラスエヴォが再び地上へ。
都市部への進行を防ぐ為、出動するDASH。
しかしA.G.メイザーはまだ完成していない。
「ショーンは今も必死で方法を考えている。
絶対にA.G.メイザーを作り上げます。それまでは自分達で」
カイトはショーンとの約束を信じている。
隊長は頷き、皆に今後の作戦を伝える。
「ミサイルは使えない。恐らくプラズマショットにも耐性が
ついているだろう。口の中をピンポイントで狙うしかない」

バード1・2のミズキとコバがレーザー攻撃。
しかし全く通用せず、接近すら難しい。
そんな中、ミズキのバード1がラゴラスエヴォに叩かれて
回転しながら墜落し始める。
やっぱりミズキはこうでないと(オイ)

それを見たカイトはアルファから降りて走り出す。
「ミズキー!」
走りながら既視感を覚えるカイト。
「これは・・・あの時と同じだ」
マックスに初めて出会った、無謀だったあの時と・・・
「マックス、教えてくれ」
カイトは立ち止まり、マックススパークを装着。

異空間でカイトはマックスと対峙する。
「君はM78星雲から、どうしてこの地球に来たんだ?」
カイトの問いにマックスは淡々と答える。
「我々は文明が進んだ惑星が、宇宙と調和できるかどうか
観察している。本来我々は、直接その惑星には干渉しない」
「だけど!今俺達にはマックスの力が必要だ」
「私はいつまでもこの地球に留まれない。
宇宙と調和して行くのは人間のすべき事だ。しかしカイト、
君のみんなを守りたいと言う気持ちが私を動かしたのだ。
私は今、君に託している。自分の判断を信じたまえ」
「ありがとう・・・マックス」
カイトは今度こそ自信を持って変身するのだった。

マックスは墜落しかけのバード1をキャッチ。
「ありがとうマックス!もう平気!」
笑顔でマックスの手から飛び去るミズキ。
そしてマックスはラゴラスエヴォとの戦闘を開始。
火炎弾や冷凍光線を跳ね返した後、肉弾戦に突入。
苦戦するマックスはマックスギャラクシーを召喚。
必殺技で一気に決着が付くかと思われたが・・・
なんと例の熱冷混合弾に撃ち返されてしまった。

倒れたマックスに嬉々として近付くラゴラスエヴォ。
その光景にバード2のコバは焦る。
「マックスまでもが食われちまう!ショーン!まだか!?」
とその時・・・
「Yes!A.G.メイザー発射アプリケーション完成した!」
部屋に篭っていたショーンがガッツポーズ。
すぐに完成したデータをバード1・2に転送させる。

ラゴラスエヴォに踏みつけられているマックス・・・

ショーンがコバとミズキにA.G.メイザーの説明をする。
「違う周波数の2つの光線を同時に発射し、怪獣のマグマコアの
直前で合成するんだ。これなら、自分が爆発する事はない!」
「やったわね、ショーン!」
「怪獣の攻撃をヒントにね?」
と言う事で、バード1・2がラゴラスエヴォに接近。
立ち上がったマックスも2人の意図に気付き、頷く。

コバとミズキは見事なシンクロ飛行を見せ、
タイミング良く同時に光線を放ち、A.G.メイザーを照射。
マックスのマクシウムカッターでの援護もあり、
ラゴラスエヴォを爆散させる事ができた。
隊員達が喜ぶ中、マックスが飛び去って戦闘終了。

集合した隊員達がショーンを囲んでいる。
「よくやったなショーン」
「ま、天才のひらめきってヤツですよ」
「天才〜?」
「今度はもうちっと早めにひらめいてくれよな!」
遅れて来たカイトは、少し離れた場所で立ち止まり、
そんな光景を微笑みながら見つめていた。
「マックス、今は君の力が必要だ。俺は君の期待に精一杯応えて行く。
そしていつか遠い未来、俺たち地球人も君たちの様に宇宙に飛び立つだろう」
決意と共にマックスに誓うカイト。

カイトは隊員達に手を振りながら走り寄り、
ショーンとハイタッチ、みんなに迎えられて・・・終了。

ホント「正統派」なお話でしたねぇ。
しかも第1話をこんな風に再利用するとは・・・

カイトの両親が震災で亡くなったと聞いて、
中学とかだったら阪神大震災で・・・な訳ねぇじゃん
マックスって未来の話だもん。と自己ツッコミ。
確か21世紀って言ってた・・・アレ?今も21世紀?
と一瞬グルグルしましたが、確実に未来ですから(笑)
関東で大震災が起きたのかも知れませんね。

今回一番「おぉ」と思ったのは「A.G.メイザー」
新システム=新しい武器だと思ってたから、
バード1・2に新たに積み込むのかと・・・
データ転送だけで良いなんて・・・手間要らず(笑)

全然関係ないけど、今回初めて気づいた事がある。
カイトの声と言うか・・・口調と言うか・・・
Kinkiの光ちゃんにスゲェ似てない?気のせい?
いや、絶対似てると思うんだけど・・・時々(笑)

次回は久々のコメディでしょうか?
モエタランガ=燃え足らん=萌え足らん?(オイ)

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長期間の放置から復活(?)
でも特撮と渡部秀の話しか
してない

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