「不思議な少年」4巻:
どこがどう良いのか説明するのが難しい作品だけど、良い(笑)
今回は大きく分ければ3編収録。
作品全体に流れる悲しさと言うか、虚しさみたいなものは
少年が「永遠の命」であるが故ですが、全知全能、不老不死、
先を見通す力があっても、悲しい存在だよなぁと思う。
11話「由利香」で少年の取った行動は魂の救済だったのかな?
最後にこうなる事をわかっての行動なら最後に見せた表情は・・・
魂だけじゃなく命も救えると思っていたのかな?
12話「水晶玉の猿」の少年は珍しく子供っぽくてカワイイ。
初めて出会ったかも知れない自分に似た存在に、徐々に心を開いて
行く様子がとても楽しそうで幸福に見えました。
結局その男も自己犠牲で人を救うような人間でしかなかったけど
少年は「人間って何なんだ」と、恐らく彼の死に涙を流した。
やっぱり永遠の命なんて孤独なんだろうなぁ・・・
13話「ベラとカリバリ」は長編だった。
少年は目をつけた男と20年以上一緒に過ごして復讐の手助け。
珍しく長い時間を一所で過ごしたのは、少年が男を1人の人間として
愛するようになったから・・・と言う話でした。
このベラと言う男、最初は牢の中で汚くて、鼻は無いし傷だらけ。
でも刑の執行で牢から出された時の顔がごっつ美しかった(笑)
どれも良い話でしたが、個人的には「水晶玉の猿」が好き。
何者なのかわからないけど、少年にも幸せになって貰いたい・・・
でも永遠の命が不幸で、限りある命が幸ってワケじゃないので
少年が普通の人間になれば良いとは思わないけど。
長期間の放置から復活(?)
でも特撮と渡部秀の話しか
してない
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