土曜の朝、BS−2で放送中の同名アニメのノベライズ。
電撃文庫の8月の新刊だったみたいです。
・絶対少年 妖精たちの夏〜田菜 浜崎達也
不登校気味の逢沢歩は、離れて暮らす父親の元で夏休みを過ごすため
田菜という小さな田舎町へとやって来る。
折りしも田菜では別荘地の幽霊騒ぎや、蛍の大量発生という
おかしな現象が連続して起こっていると噂になっていた。
そんな中、歩は不思議な男の子「わっくん」と光の妖精に出会う。
不思議な存在と交わる事で、そして田菜で出会った人々との交流の中で
歩は今まで見出せなかった自分そのものを知って行く事に・・・
簡単に言えば、ひと夏の少年成長物語?
現在アニメは第2部に突入してますが、
今回の小説は第1部、全12章を収録しています。
でも序章はアニメには無かったシーンかも・・・うろ覚えですが。
歩が電車の中で美玖と出会ったり、麻子さんが駅まで迎えに来たり。
歩の不登校になった理由なんかも1章で語られてますね。
あと逆に何となく抜けてる所があるように思うのは、
多分視点がコロコロ変わるからだと思います。
1章の逢沢歩の視点から始まって、2章は坂倉亮介、
3章は須河原晶、4章は深山美紀と章ごとに視点が変わるのが面白い。
モノローグの無かったアニメでは知り得なかった、それぞれの内面が
描かれてる訳です。が、実は読んでて「新しい発見」ってのは
あんまり無かったりするんですよね。
やたら「間」の長いアニメでしたが、台詞として語ってなくても
それぞれの気持ちがその「間」で伝わってたのかな?
だとしたら、とても良く出来た作品だったって事なのかも知れない。
美玖の性格が(台詞が)微妙に違和感あった気もしますが、
特に全体の雰囲気を壊す事もなかったので問題なし。
わっくんの独特の口調も一度耳で聞いているから違和感ナシ。
美紀の歩への感情はアニメより薄い気がするけど、
最終的にはメル友になるだけだし、これで良いのかもね?
「濁りません」の須河原と潮音は小説版でも鬱陶しい(笑)
だけど、潮音の扱いはあまりにも・・・な気がしないでもない。
まぁ基本的に嫌いなタイプの子だから良いけど(笑)
でも鏑木の坊ちゃんは嫌なやつだ。実は潮音と性格似てる?
自己中と言うか、自分を正当化する所なんかそっくりじゃないの?
小説を読んでて妙に引っかかるのは「御子柴さん」
麻子さんのコンビニの店員なんですけど、一度も登場しない。
でもやたら名前とその発言だけは出てくるんですよね。
例えば亮介が老猫を「オカカ婆」と呼ぶようになったのは、
御子柴さんがそう呼んでいたかららしいし、
美紀に「盆地のへそみたいな頭屋の森は特別な場所」と教えたり、
麻子に「今年の夏は特別」と意味深な発言をしてたりと、
平五郎さん以上に何かを知ってるんじゃないの?と言う重要な人物・・・
のハズ。なんですけどねぇ・・・?結局出てきません。
読者(視聴者)だけが見てないだけで、歩は会ったのかな?
猫おどりの当日は旅行で不在だったという・・・かなり謎の人物です。
わかっているのは、女性で、しかもかなり美人だという事くらい。
・・・なんですけどね?
携帯サイトの小説を読むと、もう少しだけ判明します。
「絶対少年 神隠しの秋〜穴森」というタイトルの小説ですが、
主人公は御子柴千里人・・・御子柴さんの弟なのです。
彼は当然ながら田菜出身で亮介達と同級生。
猫まつりの不思議体験も現場で遭遇した1人ですが、
物語はその2年後。彼は現在東京近郊の大学に通う1年生です。
まだ完結してませんが、時々田菜の話題になると楽しいです。
10年前に亮介が河童を見たと言っていた話が出てきたり、
4章では実際に田菜に行くし、5章では須河原の出した本の話も・・・
でもやっぱり姉の御子柴さんは不思議な人っぽい。
結婚が決まったそうですけど相手は誰なんでしょう?
話を戻します。
気になる今後の展開ですが、逢沢歩の物語は綺麗に終わってしまったので、
第2部は「2年後の横浜」に舞台が移ってしまいます。
須河原の車で「横浜旭区でUFO目撃情報」と言う内容のラジオ放送が
流れてましたけど、その辺の事に関係あるのかも?
と言ってもこれも2年前の出来事になる訳ですが・・・
横浜だし逢沢歩の再登場とかあったら良いのになぁ(笑)
長期間の放置から復活(?)
でも特撮と渡部秀の話しか
してない
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