• 2005.08.27 Saturday

ウルトラマンマックス(9)

第9話「龍の恋人」

今までとは随分と毛色の違う話でした。
殆どDASHと関係ないまま終わるし(笑)

「それは真夏の夜の夢に過ぎなかったのだろうか?
いや、その怪獣は確かに実在し、少女もここに佇んでいた。確かに・・・あの日」
湖のほとりに立つカイトのモノローグから・・・
と言う時点で既にいつもと違う感じ・・・今日はシリアスっぽい。

そして回想が始まる。

花火大会を数日後に控えた「奈津川村役場」では、村長の水上が
「何度も言うようだが、あそこには龍の祠があるんだよ?
あれを動かす訳には行かないよ」と建設業者の男に話している。
どうやらよくあるリゾート開発のお話のようですね。
村長は「龍の祠」と「村の活性化」の選択で悩んでいるようです。

村長は龍の祠を参り、龍玉の付いた金属製の龍の置物に向かって
「ナツノメリュウ様、この土地にホテルを誘致するなど、
そのような暴挙が許されるのでしょうか?」
と問いかけますが、当然答えは返ってきません。
そこに、業者を連れて来た張本人でもある村長の息子、五郎が現れ、
良い話なんだから早く判子を押せとか勝手な事を言ってきます。
村長は、湖を見る為だけにお客が何度も足を運ぶとは思わないし、
日に日に観光客が減っている村にホテルを建てても仕方ない。
みたいな事を言いますが、息子も引かず、
「だからホテルを建てて客を呼び込もうってんだよ」
話がかみ合わない親子だ・・・だからホテルだけじゃ人は来ないんだってば。
「お前は本末転倒だ!」という村長に、
「観光客さえ増えれば考えるんだよなぁ?」と息子が言うと、
優柔不断の村長は「うん、まあな」と承諾。
何やら思いついたらしい息子はニヤリと不適に笑う。
うーん、わかりやすく悪そうな息子だ(笑)
リゾート開発は村の為とかじゃなくて、多分紹介料が目当てとかで
自分の為って感じの人物ですね・・・

数日後、湖には観光客やテレビ局が殺到していた。
ワイドショーによれば、この湖に来ていた観光客が龍の姿を見て、
しかもビデオ撮影までしていた。といういわゆる・・・
ネス湖のネッシーみたいな騒ぎになっていたのです。
でもそのビデオの映像ってどう見ても動きが変ですよ?
村長と息子、そして業者の3人は役場のテレビでその様子を見ていた。
「おい親父見ろよ、どんどん客が増えてるぜ」と得意げな息子。
村長は「お前は罰当たりな事しやがって」とテレビを消す。
この事態は息子の仕業だったわけです・・・

そんな奈津川村のナツノメリュウの噂はDASHにも届き、
カイトとミズキが調査に向かう事に・・・だから何でこの2人?
湖で装置を使って検査していると、「ねぇねぇあれDASHじゃない?」
「本当に龍がいるんじゃない?」と一気に観光客に囲まれる。
カイトは「調査だけですから安心してください」と必死で対応。
DASHって一般人でも知ってる組織なんだなぁ・・・と再確認(笑)
もしかすると、なりたい職業のランキング上位とかだったり?

そんな中、カイトは観光客達の人垣の間から意味ありげにカイトを
見る1人の少女を見つけるが、すぐにいなくなってしまう。
そこに村長がやって来て、調査しに来たと言うカイトに
そんな事をしたらナツノメリュウ様がお怒りになる。と言ってますが
自分たちのでっち上げを隠したいだけなので目が泳いでます(笑)
しかしミズキに「この湖に巨大生物はいない」と調査結果を告げられて
村長は「龍はいるよ」と力説していると、息子もやって来る。
「龍が何か悪さしたのか?何もしてねぇだろ?アンタらDASHがいるとさ
何か龍が悪さするんじゃねぇかなって、みんな不安がるんだよ」
嘘がバレると困るので、遠まわしに帰れと言ってます・・・

カイトとミズキはベースに帰る事にした。
「何だか私たちが悪者みたい」
「しょうがないって。生命反応がないんだから、これ以上調べる訳にも
行かないし」カイトはそう言ってダッシュアルファに乗り込もうとしますが、
先程の少女を見かけ、気になったので追いかける。
少女を見失った場所は龍の祠。どこに行ったのかと辺りを見回していると
いつの間にか少女は背後に立っていた。
「知ってる?ナツノメリュウの伝説」
当然カイトも視聴者も知るワケがないので少女が昔話をしてくれます。
「その昔、この湖にはナツノメリュウという村の守り神が棲んでいた。
でもある時、村人たちの間で争いが起き、村の森や湖が汚されてしまった。
そのせいで龍が怒りを爆発させ、村に襲い掛かった。
そこで村の英雄が祠を作り、龍を封印したの。
そして村人たちは二度と村の自然を破壊しないと誓った。
人間はまた同じ過ちを繰り返そうとしている。
このままじゃ龍は本当に現れて村を破壊してしまうかも知れない。
だからお願い。村の開発を止めさせて、この村を守って欲しいの」
さて、カイトはこの不思議な少女の長台詞に何を思ったでしょう?

ベースではエリーさんが龍の映像を解析。
「龍の動きを解析した結果、人工物と判明しました。
生物の動き方ではありません」・・・うん普通に見てもそう思った。
という事でハリボテ認定。
「NO WAY じゃあ噂もでっち上げって事?」

カイトとミズキは村長と息子にその事を問い詰める。
「この村の為にやったんだよ」と息子・・・そうは思えないよ。
「だからって嘘付かなくても」カイトが正論を言っても
「龍なんている訳ねぇだろ。騙される方が悪いんだよ」
悪びれもせず・・・こいつケンカ売ってんのか?
態度の悪い息子に代わって村長は謝りますが、今日は年に一度の花火大会で
観光客もたくさん来てくれるのに、龍が偽者だなんてわかったら・・・だって。
つまり、遠まわしにバラさないでくれって言ってるのか?

龍の祠から忌々しそうに注連縄を引っぺがす村長の息子。
その時、湖のほとりで大騒ぎしていたガラの悪そうな兄ちゃん達は
湖から立ち上る水柱を見て腰を抜かしていた(笑)
兄ちゃん達は警官に見た事を一生懸命訴えていますが信じてもらえません。
カイトとミズキが「どうしたんですか?」と事情を聞くと、
警官曰く、彼らは湖から龍が出てくるのを見たらしいが、怪我もないし
アルコールも入ってるので、幻覚でも見たんでしょうと結論付けてます。
カイトとミズキもそれで納得・・・まぁ噂がでっち上げって事を知ってしまった
後だから仕方ないけど、少しは怪獣出現情報として受け取ってやろうよ・・・
そこでカイトはこちらを見ていた少女を発見。逃げる少女の後を追います。
湖のほとりで待っていた少女は、兄ちゃん達が見たのはナツノメリュウの
警告で、これ以上祠に手を出したら本当に龍が怒ってしまう。
「お願い。龍の祠を守って」とカイトに訴えます。
しかし「龍はいないよ」とカイトはまだ信じてくれない。
「いるわよ!村の人たちは今夜、祠を取り壊そうとしてる。
龍が暴れだしたら人間の手には負えないわ。・・・伝説はこう結ばれてる。
やがて村の英雄が龍の怒りを鎮め、龍を七色の光の中に封印した。
・・・今この村に英雄なんていない。でも、あなたならきっと」
少女は一生懸命訴えてますが、カイトは黙って聞いているだけです。
何とか言ってやれよと思っていたらミズキが「カイト君〜」と追って来た。
背後のミズキに振り返り、再び少女に向き直ると、少女は消えていた。
もー、ミズキが邪魔するから逃げちゃったじゃないか(笑)

日が沈み、花火大会が始まった。
と同時に、祠の取り壊しも始まった。
しかもかなり力技な壊し方・・・と言うか酷すぎる。
壊すにしても、もうちょっと丁寧に出来ないもんですか?
あんな小さな祠なんだからチェーンソーは要らんだろ・・・
どう見ても息子とそのワル仲間が祠に暴挙って感じです。

カイトは「きっとあの子はこの村が好きで、龍の伝説を信じてるんだ」と
ミズキに語っておりますが、ミズキは「あの女の子って誰?」・・・
そこでやっとカイトはあの少女が自分にしか見えてなかった事に気付き、
そしてやっと少女の発言が真実だったのかも知れないと気付いて
祠へと走りますが、時既に遅し・・・祠は無残に壊されていた。
カイトは解体作業を煙草を吸いながら見物していた村長の息子に
「この祠は村にとって大切なものなんじゃないのか」と言いますが、
このバカ息子にそんな事を言ってもムダです。
「DASHには関係ねぇだろ」とふてぶてしく言われるだけです。
「でも・・・」とカイト。
「この村にホテルと温泉が出来りゃ村は救われるんだよ。
まさかアンタ、あの伝説本気で信じてんのか?」と・・・煙草ポイ捨て禁止ー!
「今夜を境に村は生まれ変わる。もう後には引き返せないんだよ」
って村長の息子に言われてはカイトも何もいえません・・・
でもこの台詞って「村」=「オレ」と置き換えて聞いた方がしっくり来る。
だってどう見てもこの息子は村の事なんて思ってなさそうだし・・・

しかし祠の屋根が落ちた時、龍の像が持つ龍玉が光り、
とうとう湖からナツノメリュウが復活してしまう。
巨大な龍ですが・・・これだと龍じゃなくて竜の方が合ってるかも?
胴体のある龍は何か西洋系のイメージなんだよなぁ・・・ドラゴンって感じ。
まぁ造形は格好良かったので良い事にしておきます(笑)
夜空の花火をバックに復活っていうのも格好良かったし。
さて、それを見た人間達は驚愕。息子も解体作業員達と共に逃げ出し、
花火見物の客達も一斉に走って逃げます。

ナツノメリュウは炎の翼で空を飛び、口から青い炎を出して森を焼く。
そして炎に包まれた森の中を闊歩するナツノメリュウ。
それを見たカイトは呆然と「あの女の子だ」
「あの子の思いが、伝説の龍を復活させたんだ」
・・・へ?それは封印していた祠を壊したからなんじゃないの?
ミズキに避難誘導を任せてカイトはナツノメリュウに向かって走る。
そしてマックスに変身!・・・しようと思ったら少女に腕掴んで止められた。
「だから言ったのに。龍は何も悪くないわ。悪いのは人間よ」
とは言われても・・・森だけでなく村全体を焼き尽くそうとしている龍を、
DASHとしても、マックスとしても止めなければならない。
「すまない。オレには君の姿が見えたのに。君の声が聞こえたのに・・・
龍の存在を信じる事が出来なかった」
そう言って謝り、カイトは少女の元を離れ変身する。

マックスも花火をバックに登場。
・・・花火師さん達は逃げたんでしょうか?
もしかしてこの騒ぎに気付いてない・・・筈がないよね?(笑)
マックスはナツノメリュウの長い首と尻尾に苦戦しますが、
何とか蹴り倒し、村の炎を消火する。
しかしその間にナツノメリュウは更に怒れる龍となって立ち上がり、
再び青い炎を吐きますがマックスが競り勝ち、最後にマクシウムカノンを・・・
と思ったら、またまた少女に「待って!」と止められます。
でも声はすれども姿はなし・・・やっぱりマクシウムカノ・・・「待って!」
龍の目から涙が一滴落ち、光の球体となって龍とマックスの間に浮遊。
その球体の内部には少女の姿があった。
「龍はこの村を守りたいの。ただそれだけなの」
少女はマックスに訴える。最初からカイトがマックスだって知ってたからこそ
助けを求めていたんでしょうね・・・なのにカイトが不甲斐ないから(笑)
そして少女は次に龍に向かって語りかける。
「ナツノメリュウ、ごめんね?辛かったよね?
でもあなたの怒りと苦しみはきっと村の人に伝わったはず。
だからお願いナツノメリュウ・・・帰ろう?」
ナツノメリュウは少女の言葉を理解している様子。
村長や息子、村の人々もその様子を見ていたので、伝わった・・・はずです。
ミズキにも少女の姿が見えているみたいだしね。

大人しくなったナツノメリュウに、マックスは攻撃するのではなく、
手の平からオーロラのような穏やかな緑の光を放つ。
するとナツノメリュウの体を七色の光が包み・・・
それは正しく伝説の再現で、村長も「伝説の英雄が蘇った」
その言葉にミズキは「英雄はウルトラマンマックスだけじゃない。
今度は皆さんが伝説を継承する番です。この村とあの龍のために」
と珍しく良い事言ったね。
「伝説の英雄はマックスだったのね」とか言うのかと思った(笑)
これでバカ息子も少しは改心してくれると良いですねぇ・・・

少女は笑顔でマックスに頷き、マックスも頷き返す。
そしてナツノメリュウと少女は光の中に消えた。
龍玉の光も消えて・・・一件落着。

そして後日・・・回想は終了して冒頭に戻る。
湖に1人でやって来たカイトのモノローグ。
「その後、龍の祠は再建され、ホテルの誘致計画は中止されたと言う。
そしてあの日以来、少女の姿を見ることは二度となかった。
そう、ただ一度を除いて・・・」
湖のほとりで花束を持つ婦人に近付くカイト。
その白い花は少女が髪の毛に挿していた花だったのだ。
「娘が大好きな花だったんです」
婦人はしゃがみこんで湖に花束を漬ける。
「この村も、この湖も大好きな子でした。もう亡くなったんですけどね」
何も聞いてないのに何でこんな話をしてくれるんだろう?
「20年も前の事です」・・・そうなんだ。湖で死んだのかな?
婦人が見せてくれたロケットの中には、少女の写真。
カイトは湖面を見やり、今も龍と一緒にいるであろう少女を思う。
こんな感じで今回は静かに終了。

恒例のミズキの怪我もなく、他のDASHメンバーにも見せ場もなく、
今回一番台詞が多かったのは少女だったりする・・・(笑)
村長の息子のチンピラっぷりもなかなか良かったし、
変に改心した姿を見せなかったのも良いと思う。

でっ!来週ですよ!
もしかしてコバ隊員のメイン回ですか!?
超楽しみ(笑)
でもガッカリしたくないので期待しないで待ってます・・・
でもエリーさんとの絡みは欲しい!

マックスボックスの怪獣デザインコンテスト最優秀作品ですか?
最近の8才はスゴイですね・・・ルガノール格好良いじゃないですか。
特に顔と色使いが格好良い。
でも本編に登場する時には随分変わってるんだろうなぁ・・・
「勝つのはどっちだ」って・・・そりゃマックスでしょ?

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長期間の放置から復活(?)
でも特撮と渡部秀の話しか
してない

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