• 2005.08.07 Sunday

仮面ライダー響鬼 明日への指針

放送がないので本屋で見つけた小説を読んでみた。

・仮面ライダー響鬼 明日への指針 稲元おさむ/原作:石ノ森章太郎

ソノラマ文庫から出てるイラスト付きの小説なんですが、
テレビ版の第1話〜第6話をノベライズした物。

でも読んでると「あれ?こんなシーンあったっけ?」と、
テレビでは描かれなかったエピソードが結構出て来ます。
響鬼さんが1話で、屋久島に音撃棒の木を取りに来た理由、
つまり前の音撃棒が折れた原因がプロローグでわかったり、
バレンタインデーにモッチーが明日夢にチョコ持って来たり(笑)
明日夢たちの高校入試当日の様子だったり・・・
あと、細かい部分でも台詞が増えてたりしてるので、
そういう違いを探すのも楽しいかも。

基本的に明日夢視点で書かれてるので、
自然と学校での会話とか明日夢ママとの会話が増えてる。
偏差値の高い城南高校に行くか、ブラバンが有名な城北高校に行くか、
という進路の悩みを抱えていた明日夢が、響鬼さんに出会って、
その不思議な雰囲気や言動に影響を受けて行く過程もよくわかります。
テレビでは台詞とそのニュアンス、あとは表情で判断するしかないけど、
小説だとその人の心の声が聞こえますからね(笑)
そのせいか、明日夢がテレビ版より優秀な子っぽく感じた。
だって、偏差値高い高校に行くか、ブラバンを取るかで悩むって
それってもの凄く贅沢な悩みですよね?
元々成績が良くないとそんな悩みすら持てないよ(笑)
・・・ん?テレビ版ではそんな悩み持ってなかったよね?

あと人物描写も読んでて楽しい。
モッチーだと『少し舌足らずなのか、人に甘えるような喋り方をする。
肩先まで伸ばした髪を後ろに束ねた、とりわけ大きな瞳が印象的な少女である。
色白のもち肌で、いかにも中学生らしいぽっちゃりとした体つき』
で、香須実だと『現在二十三歳、細面ですらりとしたモデル体型』
日菜佳は『現在二十歳の大学生。ボブヘアー風の茶髪に丸い顔立ち』
みたいな感じで、役者さんの顔を思い浮かべながら読むと面白い。
しかしオギは日菜佳が大学生って事実をはじめて知ったよ。
しかも『外見に似合わず頭脳明晰』だって・・・知らなかった(笑)

そして明日夢がいかに鈍感かと言う事も実によくわかる(笑)
だって響鬼さんにモッチーの事を訊かれて
「彼女か?」「違います」「照れてんでしょ?」「照れてませんよ」
「ほんと?」「ほんとですって」とムキになるシーン。
響鬼さんがしつこいのもどうかと思うけど、その後の明日夢の心情が
『実際仲がよいのは確かだが、彼氏彼女を意識したことなんて、
これっぽっちもないのである』と来たもんだ(笑)
全然モッチーの気持ちに気付いてないんだね・・・

あきら、斬鬼さん、戸田山は名前だけ登場。
威吹鬼は明日夢ママと出会うシーンとエピローグに登場。
そうだ、エピローグといえばですね、
城南高校のブラバン顧問の女性教師が元鬼だという話・・・
テレビに出てくるかどうかは分かりませんけどね?
名前は風見圭子・・・ってあれ?鬼の名前の法則が・・・
「城南高校って、ちょっとした鬼の養成所って感じ?」だそうですし、
もうさー、明日夢もあきらと一緒に鬼になっちゃおうよ(笑)

ちなみに、タイトルや目次などに使われている筆文字は
テレビ版と同じく、書道家の康唯子さん。
やっぱり響鬼といえばこの文字・・・雰囲気そのままで良いカンジです。

そういえば戦闘シーンは殆どすっ飛ばして読んじゃたな・・・

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長期間の放置から復活(?)
でも特撮と渡部秀の話しか
してない

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