予告CMを見る度に気になるので行ってきました(笑)
アニメも一応全部見たし、マンガも持ってるし、
USJのプレミアムツアーも何気に行ってるし、
ここまで見といて映画を見ないなんて逆に不自然でしょ?
扉の向こう側「現実世界」に来てしまったエド。
「錬金術世界」で体を取り戻し、旅の記憶を失ったアル。
離れ離れになった2人は再び出会うことが出来るのか?
そんなアニメの最終回でしたが、映画はその後の話・・・
以下ネタバレですのでご注意ください。
冒頭は2人が旅をしている頃のエピソード。
「鋼の錬金術師」らしい右手の機械鎧見せ、手パン錬成に鎧のアル。
と言う、いわゆるお約束がちりばめられたシーンになっていて、
なんだか懐かしいなぁと言う感じ。
あと、人体錬成をして扉の向こうに行ってしまった
物理学者ハスキソン(とウラニウム爆弾)は伏線です。
しかし、この錬金術世界における科学者って不憫ですよね・・・
錬金術が発達したが故に軽視される科学者。
科学の素晴らしさをアピールするために一番わかり易いのが
強力な兵器だったんでしょうが、当然エドたちが人を不幸にするだけの
科学を認めるわけがない。
エドが飛ばされた現実世界では3年が過ぎ、西暦1923年…
第2次世界大戦の気配のする不穏な時代のドイツ・ミュンヘン。
錬金術もウィンリィの作った機械鎧も失ったエドは18歳になり、
弟と瓜二つのアルフォンス・ハイデリヒと共同生活をしている。
エドが車の運転してる・・・大人になったなぁ(笑)
でもなんだか錬金術世界の話をアルフォンスに話す姿は
現実逃避しているようにも見えました。
当初は科学技術やロケット工学の力で自分の世界へ帰ろうとしてたけど
結局手がかりが得られぬまま時間だけが過ぎ、すでに諦め気味。
アニメ最終回のやる気が微塵もありません。
まあ宇宙があの世界に繋がってる訳じゃないですからねぇ・・・
しかしそんなエドが、カーニバルで会った不思議な力を持つ少女
ノーアを助けた所から話は大きく動き出します。
このノーアは、触れただけで記憶を見ることが出来るジプシー。
この時代のドイツではジプシーに良い感情を持つ人間は少なくて、
顔なじみの警官ヒューズでさえ、普段は気の良い人物のようなのに、
ジプシー女なんかと付き合うのはやめろ。とか言います。
この辺の偏見というか、ジプシーやユダヤ人に排斥的なのには
ドイツが戦争で敗戦した事や、インフレなどの社会的問題が
大いに関係しているみたいですが・・・診療所でノーアを罵倒した見知らぬ男も
「ジプシーはユダヤ人と同じで俺たちから金や仕事を奪う」
と言っていました。働き口が他民族に奪われるのが許せない?
ドイツの単一民族思想とも言うべきものが、国民に浸透している?
その思想こそが、あのナチスを、第二次世界大戦を生んだのでしょうか・・・
その後、エドは大総統・ブラッドレイにそっくりな男
フリッツ・ラングに出会う。
彼の要望で「大いなる蛇」を探しに、しぶしぶ入った古城で
エドは竜の姿をしたエンヴィーに襲われる。
2人が戦う中、突然現れてエンヴィーを捕獲して去った謎の団体。
この団体さんが、会長エッカルト率いるトゥーレ協会。
理想郷・シャンバラへの門を開こうとしている団体です。
エンヴィーとホーエンハイムを使って、ついにシャンバラへの門は開く。
ホーエンハイムは映画に出てこないのかと思ってたら出てきた!
と思ったらエンヴィーに食われた(笑)
ところでエッカルトの声優がかとうかずこさんなのですが、
さすが大女優・・・違和感なくお上手です。
アルフォンスの小栗旬も意外と良いカンジだったし、
ノーアの沢井美優(実写版セーラームーン)も悪くなかった。
ただアナウンサー(特に女子アナ)は・・・
門が繋がった先は「錬金術世界」のリオール。
復興に沸き立つ街に突如現れる「現実世界」の鎧の兵達。
退役して実業家として復興に尽力していたアームストロングが応戦。
そこに国家錬金術師になったアルも駆けつけて戦う。
ここのアルは昔のエドみたいです。
赤いコートに長い髪(三つ編みじゃないけど)そして手パン錬成?
ロイみたいに手袋に錬成陣を書いてるみたいですね・・・
お得意な技は、魂の一部を物に定着させて操ること。
どうやら鎧に魂を定着させていた時間が長かったせいか、
魂が離れやすいんだそうです・・・大丈夫かアル!それって幽体離脱じゃ・・・
さて、錬金術世界の他の人々ですが
焔の錬金術師ロイ・マスタングは、極寒の北方で伍長として勤務。
様子を窺いに行ったハボックとブレダに対しても畏まった言葉で接し
ハボックの煙草にマッチで火をつけてやろうとまで・・・(笑)
焔の錬金術師が何でマッチなんか・・・と思うハボックたちに、ロイは
失った左目に自分が殺した人々が見えて、クーデター以降、
錬金術は使っていないのだと言う。これは弱音か?逃げてるのか?
先にも書いたアームストロングは相変わらず笑いを持っていく男(笑)
ウィンリィは機械鎧の技師として腕を上げている。
そして、イズミ師匠は亡くなっていました。
やっぱり内臓の一部がない状態では、そう長く生きられないですよね・・・
謎の集団の手がかりであるハウスホーファーの別荘に忍び込んだエドは
そこで不完全な錬成陣を発見し、思わず落ちていたチョークで、
完全なものに書き直す。なにやってんだ・・・と自嘲しながらも、
錬成陣に手を当てる。すると、何も起こるはずがない錬成陣が発動。
空中から大量の鎧の兵が落ちてきた。
アル達が倒した兵達がリオールから戻ってきたのだ。
そこに駆けつけたトゥーレ協会は、エドを捕らえようとする。
銃撃から身を隠すために鎧の山に突っ込むエド。
そこに「兄さん?」と言う懐かしい声が・・・
それはアルが術で魂の一部を定着させた鎧だった。
2人はその場を何とか逃れ、思いがけない再会を喜ぶがそれも束の間、
魂の定着は長時間はもたない為、アルの魂はすぐに消えてしまう。
この再会シーンは映画の中でも数少ない笑えるシーンでした。
感動の再会してる場合じゃないんだよアル(笑)
逃げた後、少しだけど話す時間があって良かった。
記憶を失ってはいるものの、アルがちゃんと生きている事を確認できた
だけでもエドには救いになったようです・・・
さて、意外な形で帰るための手がかりを得たエド。
しかしフリッツ・ラングから、トゥーレ協会はシャンバラへの門を開いて
そちらの技術を持ち帰り、戦争の道具にしようとしている事を知らされ、
エドは門の開放、つまり帰る事を諦める。
そして、トゥーレ協会をスポンサーにロケットの研究をしていた
アルフォンスにも、利用されているだけだから止めるよう忠告するが、
病気がちのアルフォンスは、自分には時間がない。
生きていた証を残したいんだと言って聞き入れてはもらえない。
またノーアには本当に帰れなくて良いのか?と問われ・・・
フリッツ・ラングはどうやら実在の人物のようです。
ユダヤ人の映画監督で「ドクトル・マブゼ」も実際製作してる。
と言うのはまあ、本編には関係ないので置いといて、
政治的話の前に、パラレルワールドの話をしていました。
エドは空想だと言っていたように思いますが、じゃあ自分こそ
空想の産物じゃないか・・・とは思わないんでしょうか?
アルフォンスにも錬金術は非科学的だとか言われて反論していたけど
こういう発言は、現実世界に馴染もうとしないからこその発言かな?
自分の世界は別にあって、今いる世界は自分の夢の中だ。とか
それこそ空想だとでも思ってるんでしょうか?
どっちにしても現実直視してないって感じですよね・・・
エドが寝ている間に記憶を読むノーア。
どうやらトゥーレ協会に協力する気になってしまったらしい。
馴染みの店に来ていたエドの目の前で、ノーアはトゥーレ協会の人間に
付いて行ってしまい、追いかけようとするエドを捕らえた店の客は
全員がナチスの党員・・・顔なじみの警官ヒューズまでが敵。
しかし車が店に突っ込んで来て「乗れ!」とフリッツ・ラングの声が・・・
ナチスの逆卍マークのバッヂをつけた客たちは怖かったです。
みんなミュンヘン一揆の為に一致団結して高揚している状態。
あのヒューズに裏切られた感もしますが、あくまでこの人は
現実世界の、ドイツ人のヒューズなんだというのを見せ付けられました。
一方エドと短い邂逅をしたアルもまた、こちらから門を開くため
ラースに連れられて例の(アニメに出てきた)地下都市に来ていた。
そこに残された錬成陣を使って、門を開こうとするアルだが
どうやっても門は開かない。何が足りないんだと苛立つアル。
そこに突然現れたのは醜い怪物の姿になったグラトニー。
襲い来るグラトニーと戦うラースは錬成陣の上で自らを犠牲にして
グラトニーもそこに留め、アルに自分ごと錬成して、門を開けと言う。
その言葉にアルは恐る恐るも従い、とうとう門を開いてしまう。
グラトニーが・・・きもい!
そしてラースがごっつ良い子!
「ママの所に」と言ったラースは門でイズミに優しく抱きしめられ、
幸せそうに消滅しました。ママってスロウスかと・・・
本当のママでしたか。良かったねぇイズミ師匠・・・
アルは旅で得た教訓なんかを全部忘れてるからこその行動。
鎧姿だったアルと違い、兄さんを取り戻したい!と言う思いだけで
突っ走ってしまう。その後先考えない行動のせいで何が起こるのか・・・
国家錬金術師なんだから、ちゃんと考えてから行動すべきでした。
アルフォンスの研究は実を結び、遂にロケットが完成。
エッカルトはエドの知識を読んだノーアを使い、儀式を行う。
しかし知識だけでは門は開かない。
そこへ、フリッツ・ラングの協力を得てエドが現れる。
ノーアはエドに、ロア(ジプシー)の自分は国が欲しい。
だからエドのいた世界を見てみたかった、自分も行きたいのだと
トゥーレ協会に協力した理由を話す。
エドは扉の向こうはシャンバラなんかじゃないと言って
計画を止めさせようとするが、エッカルトはそんなエドに
エンヴィーに噛み付かれたまま生き続けるホーエンハイムを見せる。
なぜこんな奴らに協力したのかと問うエドに、ホーエンハイムは
お前を元の世界に戻してやりたいのだと語る。
そしてエンヴィーの口を完全に閉じ、自らの命と引き換えに門を開く。
とうとうホーエンハイムが死んじゃった・・・もの凄い血の量だな。
自己犠牲かぁ・・・ラースと同じだね。
しかも自分が作り出したホムンクルスに殺させた。
良い話なようで、実は問題だらけの考え方なワケですが
それを言ってると話が進みませんので省略(笑)
ノーアはジプシーとして蔑まれる事に慣れているように見えたけど
やっぱりちゃんと故郷が欲しかったらしい。
でもその故郷を門の向こうに求めるのは、やっぱり現実逃避じゃないか?
エッカルトは、ロケットに乗り込み、門をくぐる準備を始めた。
アルフォンスは無理やりエドを一人乗りの小型ロケットに乗せて、
元の世界へと送り出すが、その後、協会の人間に射殺されてしまう。
エドは「私も連れて行って!」と叫ぶノーアを置いて錬金術世界へ・・・
アルフォンスは最後まで良いヤツだったなぁ。
病気で先が長く無かった訳ですが、ここで殺さなくても良いのに・・・
本物のアルとご対面して欲しかった。
さて門の出口は当然ながら地下都市。
今度こそ再会を果たしたエルリック兄弟(ウィンリィとシェスカもいた)
しかしアルは、自分が門を開いたせいで敵が攻めて来た事にショックを受け、
その場を走り去ってしまう。エドは追いかけようとするが、
ホーエンハイムの作った義肢が壊れて動けない。
そんなエドに、成長を見越して作っておいた機械鎧をウィンリィが装着。
シェスカいらない・・・と思いつつ(笑)
ウィンリィは機械鎧のためだけに登場したみたいで不憫だ・・・
付けたらエドはすぐに行ってしまうし、結局それでお別れ。
ところで成長を見越して作っていた機械鎧がピッタリだったのは
そんなに成長していないという事を見越していたって事ですか?
スゴイなウィンリィ(笑)
エッカルト率いる鎧の兵は、街や中央司令部を襲撃。
錬金術世界に来た事でエッカルトも錬金術が使えるようになっていた。
軍は防戦する一方だったが、そこにロイが現れる。
かつての部下たちに的確な指示を出し、アームストロングと共に
自ら封印していた錬金術を使って戦い始める。
伍長が命令してるよ・・・とは言いつつ命令に従うハボック達が良い(笑)
ホークアイ中尉も嬉しそうでなによりです。
焔の錬金術師の復活・・・華麗なる指パッチン(笑)
やっぱりマスタング大佐は(伍長か)こうでないとね?
破壊された街を見て自分を責めるアルに、エドは
世界と無関係でいることなど出来ない。この世界を守るんだと言う。
エドとアルは協力して上空のロケットに飛び移り
同じく気球で上がってきたロイとも協力して、攻撃を始める。
気球って何か妙に笑えるんですが、錬金術世界には飛行機なるものが
存在しないので、空を飛ぶものと言えば気球。なのでしょうか?
1人で乗り込んだロイを心配そうに見つめる中尉・・・は良いとして(笑)
エドとロイも久しぶりの再会なんですよねぇ・・・
でも残念ながらそんな感慨に浸っている時間はありません。
錬金術を使うエッカルトと戦うエド。
この世界の技術が欲しいと言っていたのに、なぜいきなり攻撃したのかと
問うエドに、エッカルトは「怖いから」と答えた。
自分たちの世界ではない別の世界があると実際にわかった時、
この世界が攻撃してくるのでは?と怖くなった。だから壊すのだと言う。
エドは、この世界の人間は戦争を仕掛けたりしないと反論するが
エッカルトは相手にせず、奥の部屋から出てきた鎧の兵達を使って
エドに攻撃しようとする。しかし、逆にアルが鎧に魂を移しており、
エッカルトは鎧に取り押さえられる。
全てが終わり、エドはアルとロイの乗ったロケットの羽を切り離す。
自分はこのロケットごと現実世界に戻り、もう二度と門が開かないように、
あちら側で門を壊すと言って機内に消えるエドにアルは泣き叫ぶ。
この時地上でウィンリィがエドの行動に気付き、
再びの別れを悟ります・・・なんて不憫な。
こっちの門を閉じるだけで大丈夫だよ。戻らなくても良いよ!
とも思うんですけど・・・結局戻ってしまいます。
軍の人達と再会するシーンとか見たかったのに残念・・・
現実世界ではナチス党による武装蜂起は失敗に終わり、
総統も逮捕されてしまった。
警官のヒューズを含む党員達がハウスホーファーの別荘に集まる中、
再び門が開き、ボロボロになったロケットが戻って来た。
中から現れた黒い化け物に、ヒューズは発砲。
倒れた化け物から黒い物体が消えると、それはエッカルトだった。
エドもロケットから降りると、鎧からアルの声がする。
アルの魂がまだ鎧に残っているのかと思ったら、鎧の中にはアルの姿が・・・
ぎりぎりでエドの方に飛び移ってついて来たのだ。
錬金術世界の門はロイに壊すよう頼んで来たらしい。
エッカルトは自分の知らない世界を恐れて壊そうとし、
ヒューズに得体の知れない化け物として殺された。皮肉ですね・・・
それにしてもアルまでこちらの世界に来るなんてねぇ?
アルの記憶も戻りつつあるらしいですが、どっちにしても
この世界では錬金術は使えないんですよね・・・
今回はウィンリィの作った機械鎧付きですけど
メンテナンスとかどうすんの?と今から心配してみたり・・・
本当に、もう二度と錬金術世界には戻れないんでしょうか?
ノーアと三人で旅を始めた、エドとアル。
当面の目的は、この世界に運ばれたウラニウム爆弾を探す事。
そして2人はこの世界で生きて行く・・・終
続編を期待することも出来る終わり方・・・
でも舞台が現実世界だとかなり地味ですよね?
しかもこれから戦争が始まるし・・・暗そう。
ウラニウム爆弾も実際この世界で使用されるワケだしなぁ・・・
やっぱり何とかして錬金術世界に戻ろうよ(笑)
すっかり映画の感想じゃなく、
大まかなストーリーを追っただけで終わりましたが・・・
アニメでハマった人は確実に見に行くべき。
でも、アニメの最終回に納得していない人はどうだろう?
映画のラストも納得する人としない人がいるだろうなぁ。
オギは時間が経って消化して、やっと納得と言う感じですね。
見た直後はちょっと納得行かなかった。
それは多分、兄弟の再会だけじゃなくて、エドが錬金術世界に
ちゃんと帰って来て、皆と再会する事こそがハッピーエンドだと、
自分の中で勝手に定義付けていたからだと思う。
でも離れ離れだった兄弟が一緒の世界で生きて行けるんだから、
これもちゃんとハッピーエンドなんですよね・・・
戦争の事とか色々と考えさせられる内容ではありますが、
とりあえずストーリーだけ追って見てみました。
時間があればもう一回くらい見たいんだけど、
見なきゃならない映画が他にもあるんだよなぁ・・・
長期間の放置から復活(?)
でも特撮と渡部秀の話しか
してない
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