1979年に千葉真一主演で製作された「戦国自衛隊」の21世紀版。
今回の原作は福井晴敏で、内容は全く違います。
なのでリメイクという言葉は当てはまらないと思う。
自衛隊の1中隊が戦国時代にタイムスリップする
という基礎部分だけを再利用した、全く新しい作品になっています。
はじめに言っときます。
オリジナル大好きな人、細かい事を気にする人、
歴史が好きで、特に戦国時代に詳しい人には面白くないと思います。
どれにも当てはまらなくても、期待し過ぎない方が良いです。
って、あれ?遠まわしに面白くないって言ってる?
ストーリー:
陸上自衛隊が秘密裏に行った人工磁場発生器の実験で事故になり
的場1佐(鹿賀丈史)率いる実験部隊がその場から消失した。
1547年の戦国時代にタイムスリップしてしまったのだ。
2年後、過去から仲間を救い出して歴史を修復するために、
かつて的場の創設した特殊部隊にいた鹿島(江口洋介)と
事故を引き起こしてしまった神崎2尉(鈴木京香)は
ロメオ隊と名付けられた救出部隊と共に彼らが飛んだ2年後の世界、
1549年へのタイムスリップを敢行する。
しかし的場は既に自衛官である事を捨て、織田信長に成り代わり、
その強大な戦力で戦国時代に君臨していた。
って話なんですが・・・
おかしいところだらけなので、深く考えないで見る事をお勧めします。
ホント「ありえないだろ」の連発ですからね(笑)
んーと・・・見どころを言うなら・・・戦闘シーンでしょうか?
昔の「戦国自衛隊」が近代兵器vs刀や槍でしたが
今回は自衛官同士の戦いなので、昔のよりは戦闘は派手だと思う。
陸上自衛隊の協力で戦車もヘリも本物だしね。
と言っても、近代兵器vs近代兵器ってシーンは殆ど無かったか・・・
キャスト陣で光っていたのは主演の江口洋介でも鈴木京香でもなく
戦国時代から平成に飛ばされた七兵衛の北村一輝だったり、
斉藤道山の伊武雅刀だったり、藤介の中尾明慶だったりと
平成の人物よりも戦国時代の人物の方が生き生きとして見えました。
鹿賀丈史は基本的に存在感のある人だし、個人的に好きだし、
なにより織田信長の衣装が格好良いなぁと思ったので良いとして(笑)
やっぱり主演2人がなーんかキャラに深みがないなぁ・・・
後半は戦闘シーンが続きますが、一番の見どころは伊武さん。
断然光ってます。この人がお笑いシーンを全部持って行きますよ(笑)
以下ネタバレ含みますのでご注意下さい。
HPには(多分パンフレットにも)書いてあるんですが、
藤介は蜂須賀小六の息子です。が、映画では後半まで明かされません。
というのも、この子がロメオ隊の切り札になるからです。
まぁこの名前で「もしかして・・・」と気付く人は多いでしょうね・・・
オギもそうなんだろうなぁと思って見てましたから。
後ろの席に木下藤吉郎と名乗った時「だれ?」って言ってる人がいたけど
これって日本人なら誰でも知ってる名前じゃないの?
ラストを言っちゃうと、まあ色々あって現代に帰って来るんですが
そこで自衛隊の人たちが集まって彼らを迎えて・・・英雄扱いですか?
それって何だか違わないか?
半分以上の仲間は死んだし、オーパーツは散々置いて来ちゃったし
結局は戦国時代の人間も大量に殺して来たんだぞ?
確かにそれで現代は救われたかもしれないけどさぁ・・・それで良いの?
タイムスリップして過去の人間を1人殺したら、その人を祖先に持つ
現代の人間が大量に死ぬって・・・
そうだった・・・深く考えちゃダメだったね(笑)
まぁ・・・そうだな、色々書きましたけど、気楽に見て下さい。
そしたら結構おもしろい映画だと思いますよ。
少なくともオギは「見て損した」とまでは思いませんでしたから。
まぁ「得した」とも思いませんけど・・・(オイ)
綾瀬はるか(濃姫)は時代劇に向いてないなぁとか、
中尾明慶はいくらなんでも13才には見えねぇだろ~とか
嶋大輔は自衛官のくせに太り過ぎだろ~とか
ツッコミながら見るのも楽しいかもしれません(なんか違う?)
人によっては泣けるシーンも用意されていますしね。
ちなみにクレジット後の映像はありません。
長期間の放置から復活(?)
でも特撮と渡部秀の話しか
してない
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