• 2005.12.24 Saturday

ウルトラマンマックス(26)

第26話「クリスマスのエリー」

久々のエリーさんメイン回。
と言う事で出番が多くて書くのが面倒なので
今回は「さん」を取っ払ってます(笑)

コバとショーンがエリーを連れてクリスマスのお買い物。
両手にプレゼントを抱えて浮かれる2人にエリーが質問。
「クリスマスになると、どうして皆嬉しいのですか?」
「それに何故皆、急にプレゼントをあげるのですか?」
エリーの疑問に2人は明確な答えを返せない。
「たこ焼きにはタコがつきものだろ?同じように
クリスマスにはプレゼントがつきものなんだよ」
ああ・・・コバは例え下手なんですね(笑)
ところで隊服(武器携帯)で買い物して良いのかDASH?
まさか勤務時間中じゃ・・・ないよね?

その後、エリーを荷物番に残し2人は再び買い物へ・・・
荷物に囲まれてベンチに座るエリーに、小さな女の子が近付き、
「メリークリスマス!」と、その手に小さなオーナメントを乗せる。
女の子に手を振り返した後「何故くれるのだろう?」
アンドロイドのエリーにはクリスマスが理解できない。
キリストの聖誕祭を、何故に仏教徒が祝うのか?(笑)

「人は一生の内に幾度かの奇跡に出会います。目を見張るような
奇跡もあれば、通り過ぎて始めて気付くささやかな奇跡もあります。
これはエリーとクリスマスを巡る、ちょっとした奇跡のお話です」

とその時、奇声を聞いたエリーはその声の元へ・・・
そこには自作の探知機で上空の何かを探す老人がいた。
位置を示す数値を言いながら「どこだ!?」とキョロキョロ。
そんな老人の手から、エリーは探知機を奪い取り
「ここです」ビシッと一発で正確な位置にそれを掲げる。
すると上空に薄っすらと飛行する何かが見えた。
驚くエリーを余所に老人は高揚していた。
「ユニジン!やったぞ計算通りだ!近付いてる!もうすぐユニジンが現れるぞ!」
しかし探知機の本体が故障してエリーも感電。
機能停止してその姿勢のままバタンと倒れてしまう。

DASH司令室。
エリーが行方不明になってしまったらしく
「スンマセン!」とコバとショーンが謝罪中。
「戻った時にはもう居なくて。辺りは全部探したんですが」
エリーの通信システムが故障していてGPSでも位置は掴めない。
「まさか悪い奴に攫われたんじゃ・・・エリーは人間を疑わないし!」
と心配するミズキを隊長は「まぁ落ち着け」と宥め、
エリーに備わっている「人命救助」や「犯罪の阻止」等の機能で
自分なりに活動しているのではないかと言う。

当のエリーはハシゴとノコギリを運んでいた。
「博士、これは犯罪です。修理して頂いたのには感謝しますが、
今から行おうとしている事は犯罪です」
エリーは前を歩く老人(以下博士)を諌めるが、
「ユニジンは神話にある通り、木と石で捕らえるのだ。その木は
北方の人々が宇宙の木と呼ぶ、トネリコの木の枝でなければならん」
と博士はユニジン捕獲の為に必要な事なのだと説く。
しかし「勝手に国有林の木を切るのは犯罪です」とエリー。
融通の効かない(?)エリーに痺れを切らした博士は、
ユニジンが現れるのは12年に1度きりで、今度捕まえられなければ
失望のあまり自分の弱い心臓は止まってしまうだろうと言う。
それを聞いたエリーが「人命救助?」と悩むのを見て
「そう!そうやって悩めば悩むほど感情が豊かになる!」と博士。
我に返ってやはり犯罪だと言うエリーに「今の感情は?」と問うと
エリーは胸に手をあてて首を傾げながら「困っている?のようです」
博士はエリーを誤魔化しながらトネリコの木にハシゴを掛ける。
しかし登った直後「コラー!」国有林の管理者に見付かった。
博士は「まずい!」と慌てて逃げ出し、エリーも後を追う。

走って逃げ切ったところを見ると、博士の心臓は意外と丈夫。
それを知ったエリーに博士は再び「今の感情は?」
エリーは「ホッとしている?のようです」と答える。
博士がトネリコの木をどうするか・・・と困っていると、
エリーがトネリコの木がこちらに向かって歩いて来ると言う。
「壊れてしまったのかい?娘さん、トネリコの木は歩かないよ?」
しかしエリーが指差す方向を見ると、ステッキを持った男性がいた。
そのステッキはトネリコの木で出来ていた。

男性からステッキを借り受け、ベンチでひと息つく2人。
博士はエリーにユニジンの話をしている。
ユニジンは、時を超えて旅するという、神話の中の幻の獣で
ハレー彗星が巨大な楕円軌道を描いて太陽の周りを回っているように、
未来から過去への時間の楕円軌道を12年周期で駆け巡っている。
ユニジンは、12月24日の夜、ほんの数秒だけ現在を通る。
博士は時空予測盤を設計し、長年ユニジンを追い続けてきたが
正確に出現地点を特定できたのは今回が初めてだと言う。
12年前は尻尾しか見られなかったと言う博士に
「それは残念でした」とエリーも残念そう・・・カワイイなぁ(笑)
今年のイブこそ!と意気込む博士は「さてと・・・あとは昨日壊れた
時空予測盤のバッテリーを、どこからかお借りするだけだ」
「お借りする?」
エリーはその言葉に不穏な物を感じ取ったらしい(笑)

やはり博士は「黙ってお借りする」つもりだったらしく
「もちろん後でキチンと返しますよ」とは言っても
「犯罪です」と当然エリーが諌める事に。
「今の感情は?」「怒っている。のようです」
しかし博士はエリーさんの制止に耳を貸そうとせず・・・
ここでエリーが持ってる赤い傘がカワイイんだけど
これってやっぱり博士が買ってくれたのかな?

エリーの身を案じていたDASH司令室の面々。
カイトが「これを見てください」と電気店から送られてきた
防犯カメラの映像をモニターに出す。
そこにはバッテリーを盗み出す博士と、その直後にバッテリーを
元の場所に戻すエリーの姿がバッチリ映っていた。
カメラに向かって「オ返シシマス トリ急ギ」の紙を掲げるエリー。
・・・文字がアンドロイドらしくないのは学習の成果ですか?(笑)
その映像を見た隊長は「エリーは一体何やっとるんだ!」と憤慨。
「やはり犯罪の防止の活動でしょうか?」とコバ。ナイスフォロー?
しかし店の裏に捨ててあったバッテリーが無くなったそうなので、
博士は諦めてそっちを修理して使う事にしたのでしょう・・・
ショーンが「まさか、このおじいさんは」と博士の顔を拡大。
「やっぱりこれは古理博士。またの名をペテン師博士」
どうやら博士はショーンが知ってるくらいには有名な人らしい。

古理博士とエリーはユニジン出現ポイントで準備中。
神話によると、トネリコの枝をポイントの東西南北に立てておくと
ユニジンはこの空間から出られなくなるらしい。
「そうしておいて、この中にユニジンを閉じ込める」
そう言って博士は水晶を取り出してエリーに見せる。
エリーは水晶について解説した後、今回に限って時空予測盤が
正確に働いたのは何故なのかと博士に疑問をぶつけるが、
「それにはワシも一番ビックリしたなぁ」
以前にもこの森をユニジンが通った事があるから
予測盤も予測しやすかったんだろうと予測を予測する博士。
なんか長年追ってる割には・・・アバウトですね(笑)
エリーも口元をヒクヒクさせて微妙な表情です。

ダッシュアルファでエリーを探すカイト達。
4人で乗るのって初めて?・・・狭っ(笑)
ショーンは古理博士がペテン師と呼ばれるキッカケになった
ユニジンの論文について皆に話している。
「博士は論文の中で、自分は実際に神話の幻の獣ユニジンに
会ったって力説してるんだからね」
それに対してコバは「断言する。ありえない」
ショーンはヨシナガ教授にも既に確認済み。結論は・・・
「12年に1度どころか、100年に1度でもそんな生物が現れたら
そこら辺じゅうの物が時空の間に落ち込んで、消滅してしまうでしょうね」
つまり常識的、理論的にもユニジンの出現はあり得ない。
「エリーはそのペテン師博士に騙されてるんだわ。
早くエリーも見つけないと・・・」と心配するミズキ。

古理博士とエリーは博士の生家にやって来た。
・・・アレ?この洋館ってマジレンの小津家だよね?
ユニジンを追って随分長い間家を空けていたらしく、
家の中は薄汚れ、蜘蛛の巣も張り放題になっていた。
博士は夜までに拾ってきたバッテリーを修復して予測盤に
接続しなければと張り切っている。
エリーはそんな博士に「博士が初めてユニジンに出会ったのは
いつのクリスマスイブだったのですか?」と質問。
博士は「もう随分昔の事だよ。私が子供の頃・・・
そう、12歳のクリスマスイブの時だ。あの日・・・」と回想を始める。

12歳だった古理博士は、この洋館で母親と幼い妹と一緒に、
当時はまだ珍しかったクリスマスツリーに飾り付けをしていた。
出来上がったクリスマスツリーを見た妹が
「この辺に赤い実があると綺麗なのにね」と言い、
「そうね」と母親も頷いて同意した。
その事が夜になっても忘れられず、12歳の博士は思いついた。
「森に行けば、赤いイイギリの実が残ってるかも知れない」
明日のクリスマスの朝までにどうしても赤い実を取って来て
母と妹を喜ばせてあげたいと考えた博士は、夜中に家を抜け出して
森に入って実を捜した。しかしイイギリの実はどこにもない。
「その夜、私は初めて月明かりの下に佇むユニジンに出会った。
私はもう息を呑み、目を見張った。それはそれは美しい生き物だった」
そして回想を終えた博士は「みんなにも見せてやりたいと思った」と
その時の純粋な気持ちをエリーに明かす。
しかし研究者になって長年ユニジンを追い続ける内、自分は幻を
追い続けて来たのかも知れないと思うようになったと博士は言う。
エリーはそんな博士を見て胸に手をあてる。今のこの感情は?
『悲しい・・・寂しい・・・違う。そうじゃなくて何かもっと・・・』
そんな言い表せない複雑な感情を抱くエリー。

出現時間が迫り、エリーは外に出てトネリコの枝を確認。
そこに、カイトとコバが走って来た。
「随分探したんだよ」「何してんだよ!こんなとこで」
「古理博士も一緒なの?」「エリーお前は騙されてるぞ」
「ユニジンは神話の幻獣で実在しないんだよ」
交互に捲くし立てる2人に、
「私はユニジンが空を横切るのを見ました」とエリー。
「え」と驚いて固まる2人に、
「私は、博士がユニジンを捕まえるお手伝いをします」
そう言ったエリーに2人は顔を見合わせ「えー」っと仰け反る。
「ユニジンは12年に1度のクリスマスプレゼントなのです。
でも博士はまだ、一度もそれを貰った事がない。
私は、博士にユニジンを捕まえさせてあげたいのです」

一方ショーンとミズキは古理博士の所にいた。
博士に詰め寄るミズキ・・・お前は元ヤンか?
しかしエリーが「博士は良い人です」と言うと
「そうなの?ペテン師じゃないんですか?」「はい」
「なーんだそれならそうと早く言って下さいよスイマセーン」
とコロッと態度を変えるミズキを見て、
「お前の方がよほど信じやすくないか?」とコバ。確かに(笑)

とその時、予測盤が光り出した。
そして、ついに神話の幻獣ユニジンが出現。
神々しい光を放つユニジンの姿に隊員達も感動。
そして、いつも通り早々に飛び立つユニジン。
しかしトネリコの枝が結界となってそれを阻む。
「博士今です。石を!」
エリーに言われ、水晶を取り出す博士。

結界の中でもがくユニジンから光の粒子が飛び散る。
その光の粒子が触れた場所が消えて行く。
ユニジンが「現在」に留まり過ぎた影響で、周囲の物が
時空の間に流され始めているらしい。
それに気付いたカイトは木陰でこっそりマックスに変身。
シールドを張ってユニジンの粒子から街を守ろうとするが、
その影響は大きく、これ以上は防ぎ切れない・・・

結界の中で苦しむユニジンの姿、消える街を見た博士は、
悩んだ末に捕獲を諦め、トネリコの杖を地面から引き抜く。
途端に結界は解かれ、ユニジンは飛び立つ。
博士を見てひと鳴きしたユニジンは時空の彼方へ消えて行った。
同時に時空の間に消えかけていた物も全て元通り。

力なく座り込んでいた博士にエリーが近付く。
「やっぱり時の中を走っている方が、ユニジンは幸せだろうと思ってな」
エリーは博士の言葉の真意を測りかねていると、
「ユニジンのいた所に何かあるみたい」とショーンが指差す。
博士が慌てて確認に行くと、そこには赤い光が・・・
その光は徐々に形を成して行き、一振りの枝になった。
「おお!これはイイギリの実だ」
博士はそれを手にして目を輝かせる。
エリーはユニジンがこの森に再度現れたのは、もしかすると
博士にこれを渡す為だったのではないかと推測する。
「幻でも良いと思っていた・・・ユニジンが私の事を覚えていてくれたなんて」
空を見上げて感動していた博士がエリーに向き直る。
エリーは博士の無言の問い掛けを察して・・・
「この感情は〈嬉しい〉です。博士が嬉しいから私も嬉しい」
そしてエリーと博士は微笑み合う。

博士の次の目標は12年後にユニジンにお礼を言う事。
元気に去って行く博士の背中に手を振り続けるエリー。
その後みんなとベースに戻る途中で、
「やっぱ良いよねクリスマスって」とミズキ。
エリーは女の子に貰ったオーナメントをじっと見つめ
「私は、クリスマスの意味が分ったような気がします。
クリスマスは、誰もが誰かを喜ばせたい日。
誰かを幸せにしたい日。です」と言って笑顔を見せる。
「そうだね」「私もそう思うよ」とカイトとミズキが
微笑みながら同意すると、コバも便乗して
「俺は最初からそう言いたかったんだ」
そう言って得意気に胸を張るが、
「誰です?たこ焼きの話したの」とショーン。
余計な事言うなよと肘鉄を食らわすコバ(笑)
とその時エリーが「あ、雪」・・・お約束ですね。
ホワイトクリスマスだな」とコバ・・・うわぁベタ(笑)
「コバ隊員は意外とロマンチストなのですね」
エリーに言われて「意外とは何だ意外とは」と苦笑。
そして皆で笑いながら帰って行く。

「そう、今日はクリスマスイブ。誰もが誰かにこう言います。
〈メリークリスマス!〉・・・皆さん良いクリスマスを」
・・・佐野史郎ナレーションで終了。

ほのぼのと良いお話でした。
爺さんと娘さんって組み合わせが良いですね。
12年後に博士がお礼を言えると良いですけど・・・
ユニジンとの最初の遭遇が12歳のクリスマス。
えーっと博士役の犬塚氏が76歳だからー
博士を72歳として12年後は86歳?・・・大丈夫か?

日々人間の感情を学習するエリーさんにとって、
とても実りあるクリスマスだったようですね。
でも、こうやって人間に近付けば近付く程に、
自分がアンドロイドだと自覚する事になったりしない?
人間の感情をどれだけ身に付けても人間にはなれない。
それって何だか悲しくないか?

コバ好きとしては、甥と姪と婆ちゃんの存在が判明して
データが上書きされました。あと、例え下手ってのと
意外とロマンチストってのも追加ですね(笑)
にしても他のプレゼントの行方が気になる・・・

気になると言えば「幻の獣」の読み方だよ。
「幻のジュウ」って聞いて一瞬何の事かと思った。
「幻のケモノ」なら解るけど「ジュウ」には違和感。
普通に「幻獣」って言えば良いのにね?

次回はマックススパークを奪われちゃうらしい。
予告で流れてた、弱ってるカイトから色っぽい姉さん2人が
マックススパークを奪ってるとこ・・・何か良いよね(何が)

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長期間の放置から復活(?)
でも特撮と渡部秀の話しか
してない

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