胡乱缶

仮面ライダー響鬼 四十三話「変われぬ身」

オトロシに踏み潰され、病院に運び込まれた轟鬼。
手術室に向かうストレッチャーの上で、
「響鬼さんには言わないで下さい。俺、約束したんですよ。
響鬼さんの分まで頑張るって」と斬鬼さんに訴える。
その気持ちを汲んで、斬鬼さんは「わかった」と優しく頷く。
轟鬼の消えた手術室の赤ランプを見上げる斬鬼さん。
待つ事しか出来ない自分がもどかしい･･･

響鬼さんの修行で傷だらけの明日夢。
痛がる明日夢を消毒液でいたぶる母上･･･仲良し親子め（笑）
鬼になる事は言ってないのでサッカーの試合で怪我したと
誤魔化してますが、いつかはキチンと話そうね？
その頃、京ちゃんも自宅で傷の手当てをしていた。
ママは不在なので自分で･･･あらヤダ脛毛？（笑）

暗い表情で待合室のイスに座る斬鬼さん。
そこにおやっさん、香須実、日菜佳、威吹鬼が駆けつける。
日菜佳は縋るように「大丈夫ですよね!?」と斬鬼さんの腕を掴む。
「今手術が終わった所だ。会いに行ってやってくれ」
4人は集中治療室へ向かうが威吹鬼は斬鬼さんに止められる。
話でもあるの？それとも見てやるなって事かな？
日菜佳たちだけで会わせてやってくれ･･･とか？

ナースステーション横の集中治療室。
日菜佳は痛々しい姿で眠る轟鬼を見て取り乱す。
「轟鬼くん！」と叫ぶ日菜佳･･･泣かすなバカー！

轟鬼の事を知らない響鬼さんは今日も弟子を鍛えている。
懸垂をさせて「腕をな、鍛えるんだ」と太鼓を叩く真似。
きっとあの音撃棒は重いんでしょうね･･･
鉄棒から落下した京ちゃんは響鬼さんに苛立ちをぶつける。
「一体いつまでこんな事を続けるんですか？体力を付ければ
それで良いんですか？こんなのが鬼の修行なんですか？」
しかし響鬼さんにやんわり窘められる。
「運動神経が悪かったり、体力が無かったりするのは恥じゃない。
でもな、今の自分を超えて行く事が大事なんじゃないのか？」
図星で何も言い返せない京ちゃん。
横で聞いていた明日夢もその言葉に反応している。
明日夢もまだまだ発展途上だからね。

轟鬼のベットの横で眠る日菜佳。
もう普通の病室に移ってる？･･･何日後の話だろう？
ゆっくりと目を開いた轟鬼。
「轟鬼くん！」
日菜佳の声に病室前のベンチで仮眠していた斬鬼さんが
病室に駆け込むと、轟鬼が呼吸器の下から、
「斬鬼さん、すいません。なんか俺、ドジっちゃったみたいで」
その言葉に斬鬼さんは何度も小さく頷いて･･･
泣きそうになるのをグッと堪えてる感じだなぁ。

懸垂の次はランニング。
明日夢の後ろでバテる京ちゃんでしたが
『いずれはどちらか1人に絞りたいと思ってます』
と、前回立ち聞きした響鬼さんの言葉を思い出し、
「安達、お前に負ける訳には行かないんだ」
そう言ってタクシーを捕まえる（サイテー）
しかし明日夢を追い越して密かにタクシーを降りると･･･
響鬼さんにバッチリ見られていました（アホだ）
「すいませんでした」素直に謝る京ちゃんでしたが
罰則として「たちばな」のトイレ掃除（笑）
「もー！何で俺がこんな事を！」
ブーブー言ってる京ちゃんってカワイイね？

目を覚ました轟鬼に付き添う日菜佳。
心配をかけた日菜佳に轟鬼は「すんません」と謝罪。
「でも、もう大丈夫っス。体だけが取り得っスから」
そこに斬鬼さんが来て、日菜佳に席を外させる。
「悪いが日菜佳ちゃん、ちょっとお茶でも買って来てくれないかな？」
斬鬼さんが何やら躊躇していると、轟鬼が言う。
「なんか俺、体に力が入んないんスよ。大した事ないと思うんスけど
ちょっと先生に聞いてもらえませんか？」
しかし斬鬼さんは沈黙。そして辛い事実を轟鬼に告げる。
「轟鬼･･･すまない」
「え？何スか一体･･･」
「お前はもう･･･鬼にはなれない」
衝撃が強すぎて轟鬼は理解できない。
「は？何言ってんスか斬鬼さん･･･」
「無理なんだよ！鬼になるのは」
こんな状況で斬鬼さんが冗談を言うはずがない。
それは弟子である轟鬼が一番わかってるはず。
「変な事言わないで下さいよ。俺、全然平気っスよ？」
明らかに動揺した声でそう言って、平気なところを見せる為に、
自力で起き上がろうとするが･･･ベットから落ちてしまう。
そして床の上で倒れたまま「俺、全然大丈夫っスよ」
轟鬼が一番辛い。でも斬鬼さんも辛い･･･重いー！

和服の男女が住む洋館の裏にヌリカベが出現。
男は指で「封」と書いて術を飛ばすが効果ナシ。
「封印が効かない」
「やっぱりオロチが始まっていると言う事か」
しかし2人が同時に術を放ち、ヌリカベは爆散。
「鬼ばかりに頼ってられないな。このままじゃ全てが滅びる」
頼ってたんならS童子とS姫に鬼を襲わせないで下さいよ。

プールで鍛える明日夢。
泳げない京ちゃんがプールサイドにつっ立っていると
「京介はそれを使え」と響鬼さんがビート板を差し出す。
しかし無駄にプライドの高い京ちゃんは
「こんな物、必要ありません」とそれを投げ捨て、
鼻をつまんでプールにドボン→溺れる（笑）
助けに来てくれた明日夢を「余計な事すんな！」と跳ね除け、
「誰がお前の助けなんか！」･･･ならずっと溺れてろ。
明日夢は響鬼さんに「自分自身を鍛えろ」と言われたので
京ちゃんの事は放っておいて再び泳ぎ始める。
それを見た京ちゃんは負けじと泳ごうとするが･･･
結局は溺れっ放しで、響鬼さんに救助される。
プールから上がって咳き込む京ちゃんに、響鬼さんは言う。
「溺れるっていう経験を今したんだ。経験は修行になる。落ち込むな！」
その様子を明日夢は複雑な顔で見ていた。
ヤバイ･･･手の掛かる子ほどカワイイって言うし！

病院の待合室。
ベンチに座る斬鬼さんの隣におやっさんがやって来る。
「今ドクターから話を聞いてきた。再起･･･不能らしい。残念だが」
鬼として再起不能？この病院にも猛士の医者がいるのかな？
おやっさんの言葉に斬鬼さんが静かに憤る。
「残念？そんな言葉で済ませないで下さい。奴は、轟鬼は根っからの
鬼なんです。鬼である事が、奴の全てなんです」
なのに、鬼になれないと知った轟鬼の事を思うと･･･重い話だ。

パネルシアターの会場。
「マッチ売りの少女」を朗読するモッチー。
ああ、始めた事ってコレなんだ？
バイトじゃなくて多分ボランティアなんだろうな･･･
蛍光塗料で描かれた絵をブラックライトの下で動かすのは
ブラックパネルシアターって言うらしいよ？
モッチーに誘われたのか明日夢とあきらが見ている。
「スゲ、持田いつの間にこんな事始めたんだろう？」
「持田さん、上手いですね？」
だってモッチーは中学時代は演劇部でしたからね？
にしても、2人がデートしてるみたいに見える･･･
モッチーが嫉妬するぞ？

再起不能と言われて気力を失った轟鬼は食事を摂ろうとしない。
「食べないと元気にならないですよ」
何を言っても反応がなく、困り果てる日菜佳。
「忘れたんですか!?一緒に温泉に行く約束！」
それでも反応ナシ･･･酷い男だ。
日菜佳は様子を見に来た斬鬼さんに訴える。
「困った奴だなぁ、わがまま病か？」･･･うわ優しい。
轟鬼は沈黙の後、斬鬼さんに頼みがあると言う。
快く「何だ？言ってみろ」と言う斬鬼さん。
しかし轟鬼の頼みは、とても聞ける物じゃなかった。
「俺生きてても仕方ないと思うんスよ。いっその事、斬鬼さんの手で」
･･･殺してくれってか？師匠を殺人犯にする気か!?
「何言ってるんですか轟鬼くん･･･そんな事っ」
そう言って日菜佳は涙ぐむ。･･･泣かすなバカー！
斬鬼さんは大きく息を吸い込んで平静を保ち、
「轟鬼、今心の中で、お前を殴った」
そう言われて顔を背ける轟鬼。
「例え鬼になれなくても、お前は鬼の修行を積んだ者だ。
教えた筈だよな？鬼と言うのは、ひとつの生き方だと。
常に自分に勝つ。そういう、生き方だと」
優しく諭す斬鬼さんに轟鬼は涙ぐみながら
「わかってるっス！･･･わかってるんスけど･･･でも俺･･･
お願いです。ひとりにして下さい。ひとりに」
轟鬼が元気ないと調子狂っちゃうよー！立ち直ってくれ！
突然こんな事になって、自暴自棄になるのも仕方ないけど
だからって、師匠に殺してくれなんて言っちゃイカンよ･･･

明日夢と京ちゃんの修行は続く。
砂利と石の混じった足場の悪い斜面（採石場?）を登る2人。
響鬼さんは「早く登って来い！」と頂上でその様子を見ている。
明日夢は順調。しかし京ちゃんはズルズルと滑り落ちる。
頂上に到着した明日夢を下から見た京ちゃんは
『いずれはどちらか1人に絞りたいと思ってます』
響鬼さんの言葉を思い出し、再び頂上を目指す。
そして意地で登り切った京ちゃん･･･やればできるじゃないか。
と思ってたら「見て欲しい物があるんですけど」と言って
不知火からバックを降ろして来る。そのバックの中身は･･･
「これは数学の全国大会で優勝した時のトロフィー。
これは絵画展で入賞した時ので、これは書道で貰ったヤツで！
他にもまだまだあるんですよ」
トロフィーや賞状を説明しながら出して見せる京ちゃんに
「すげぇな京介」と響鬼さんも感心。
「俺には優れた点がたくさんあると言う事ですよ。
安達君なんかよりずっとね。それをわかって欲しくて！」
まーだそんな事言うのかこの子は･･･わかってないねぇ？
響鬼さんは、おもむろにトロフィーや賞状を突き返すと
「過去は全部忘れろ」と言い放つ。
「どういう意味です？」
「明日夢、お前はもう帰って良いぞ？京介は、もう1回崖登りしようか」
その言葉を聞いた途端、京ちゃんはキレた。
「ふざけるな！わかってんだよ！アンタはホントは俺の事が嫌いなんだ。
どうせ俺を落として安達を選ぶに決まってるんだ
辞めてやる！お前の弟子なんか、こっちから辞めてやるよ！」
そう言ってトロフィーの入ったバックを持って走り去る京ちゃん。
車でここまで来たのにどうやって帰るの･･･あ、タクシーか（笑）
引き止めもしない響鬼さん。どうでも良いとは思ってないだろうけど？
とその時、明日夢の携帯に日菜佳から響鬼さん宛に電話。
とうとう響鬼さんも轟鬼の現状を知らされる訳ですね･･･

海岸でベースキャンプを張る威吹鬼。
斬鬼さんもサポーターとして同行している。
威吹鬼は斬鬼さんの心境を考えて心配するが、
「心配すんな。ちゃんとサポートするよ」
と胸をドンと･･･何やっても格好良いなぁ（笑）
そこにアタリのディスクアニマルが帰還。

出現したのはバケガニ･･･皮肉にも轟鬼のお得意様。
そしてウワンとテングも続々現れる。
変身して戦う威吹鬼。
しかし･･･相手が多すぎて1人じゃ無理ですよ。
生身の斬鬼さんはどっか隠れて下さい！

病室で、ひとり泣いている轟鬼。
『鬼と言うのは、ひとつの生き方だと。
常に自分に勝つ。そういう、生き方だと』
斬鬼さんの言葉を思い出し、起き上がろうとするが
やはりベットから落ちてしまった。
指を動かして必死に床を這おうとする轟鬼。
いつの間にかその先に響鬼さんが立っていた。
「がんばり屋だな、トドはいつも」
轟鬼を見下ろして優しく声を掛ける響鬼さん。
「すいません。俺、響鬼さんの分まで、頑張ろうとしたんスけど」
響鬼さんは轟鬼の前にしゃがみ、
「ありがとな？でもお前は充分頑張ったじゃないか。
また元気になったら、一緒に人助けしてくれよ。
今度は俺が頑張る。お前を待ってるから」
響鬼さんの優しい言葉に泣き崩れる轟鬼･･･
そこに日菜佳が「斬鬼さんから連絡が！」
そうそう、早く威吹鬼の応援に行ってやって下さい。

威吹鬼が苦戦する中、響鬼さんがやっと到着。
「遅いぞお前何やってたんだ」
あぁ責めないでやって下さい斬鬼さん。
「力を貰ったんですよ」
そうそう、轟鬼の分も頑張るんですよねー？
響鬼さんは変身して、走りながら装甲。
2人の鬼はウワン、テング、バケガニを一掃。
しかし直後に、バケガニが大量発生。
ハサミで弾き飛ばされた威吹鬼を響鬼さんが助けに行くと
バケガニに囲まれてしまった･･･
ピンチの2人を岩陰から見ていた斬鬼さんは崖の上に登り、
烈斬を地面に刺して変身音弦を腕に装着。
そしてとうとう変身してしまった！･･･で終了。

あれだけ口を酸っぱくして変身するなって言ったのにｨ！
予告で倒れてた･･･斬鬼さんのアホー！
でも裸体で倒れてたよね･･･(ﾆﾔﾘ)

轟鬼は脅威の回復力で奇跡の復活とか･･･しないのかな？
ダメなら日菜佳と結婚して「たちばな」を継げば良いよ。
マジメな話なのに、ベットから落ちた時に笑ってゴメン。
チラリズムー！足ー！なんて思ってゴメン（笑）
これでも応援してるんだよ？

オロチ現象はどうすれば止める事が出来るんでしょう？
倒しても倒しても出て来てキリがない。
オロチを鎮める為には人柱(or鬼柱)が必要。
とかだったらどうしよう!?
･･･裁鬼さんで良いよね？(酷っ)

京ちゃんは･･･戻って来るんだろうなぁ。
響鬼さんが京ちゃんに掛かり切りになっちゃって
明日夢の相手をしてくれなくなるのは困る。
だって「響鬼」の主役は響鬼さんと明日夢でしょ？
響鬼さんの跡を継ぐのは明日夢じゃないと･･･