• 2005.12.03 Saturday

ウルトラマンマックス(23)

第23話「甦れ青春」

トミオカ長官のメイン回。

太平洋マリアナ諸島近海の上空を飛ぶバード1。
搭乗者はカイトと長官・・・珍しい組み合わせ。
「この日トミオカ長官はカイトと共に、UDF太平洋基地
ベース・ポセイドンの視察に向かっていた」
タイタンにポセイドン・・・ギリシャ神話?
「すまないな、君を運転手代わりに使うなんて」
後部座席(窮屈そう)の長官がカイトに声を掛ける。
「とんでもないです。長官とご一緒できて光栄です」

ただの視察ではなく極秘の任務だと隊長から聞かされていた為、
カイトはかなり緊張している様子。しかし長官は視察を名目に
古い友人に会いに行くだけだと言う。
「ダッシュバードを私用に使うなんて表向きには言えなくてね」
そりゃそうだ。立派な職権乱用ですよ。
「じゃあ、自分が指名されたのは?」
「DASHの中で君が一番口が固そうだったからだ」
それって都合の良い部下って事ですか?

バード1はベース・ポセイドンのあるミノス島に到着。
「ベース・ポセイドン。ここは海底資源の開発と環境調査を目的に
建設された、UDFの新たな拠点である」
確かにベース・タイタンと違って武装した人がいない。
それにしても日本人ばっかりだな・・・

長官とカイトが通された部屋にはヨシナガ教授がいた。
「友人ってもしかして」と驚くカイト。
確かに長官と教授も古くからの友人ですが、
「でも、友人は私だけじゃないのよ?」
そこに満面の笑みで白衣の男がやって来る。
「トミオカ!こいつ、待ちわびたぞー」
そして勢い良く握手をする2人。
「まだくだらん発明を続けてるのかお前さんは」
憎まれ口を叩きつつも嬉しそうな長官。
その後、長官と教授が男ことダテ博士をカイトに紹介。
ここの主任で、メカの開発で右に出る者はいないらしい。
ダテ博士はカイトの事を長官から聞かされていたようで
「バカが100個付くほど正義感溢れる青年。
まるで昔の自分を見ているようだ。コイツそう言うんだよ」
カイトが3人の仲良しっぷりに、一体どういう関係なのかと
質問すると、教授は部屋の一角に視線をやりながら
「私達はね、UDFが設立される、ずーっと前からの戦友なの」
視線の先には若かりし頃の3人が納まったセピア色の写真・・・
長官格好良い。教授カワイイ。ダテ博士は体型変わり過ぎ(笑)
「我々は防衛隊時代、いっぱしの戦闘機乗りだったんだ」
「地球平和の為にと頑張って来たんだが、幸い実戦に赴く機会はなくてね」
長官と博士もそんな昔話をカイトに聞かせてくれた。

そんな中、白衣の職員が教授に声をかける。
「近海における海水面の上昇と、海水温の変化の推移です」
モニターには急激な上昇を示す推移が映し出される。
「これも地球温暖化の影響ですか?」とカイト。
「そうねぇ、でもこの急激な変化は異常だわ」
教授が答えた直後、モンスタースキャナーに反応。
「北北西に謎の魚影を確認。まっすぐこの基地に向かって来ます」
職員が動揺しながらそう告げる。

その怪獣の動きはベース・タイタンでもキャッチ。
「このままでは4分後には島の南端に到達します」とエリーさん。
隊長はミノス島のカイトに、バード1での出撃を命令。
そしてDASHのメンバーも現地に向けマザーで出動。

飛魚怪獣フライグラーの衝突で揺らぐポセイドン内部。
そんなフライグラーを上空から視認したカイトがミサイルで
攻撃するが、海中でヒラリとかわされてしまう。
フライグラーは海面から飛び出し、バード1を掠めて再び海中へ。
カイトは再び海中に向けて攻撃するが全て回避されてしまう。
フライグラーは海中から水流破で反撃を始める。
その水流破はベース・ポセイドンにも向けられ・・・
「危ない!」カイトはバード1を盾にポセイドン直撃を防ぐ。
エンジン停止で海面に叩き付けられるバード1・・・

ベース・ポセイドンの先程の部屋。
カイトは左腕を吊るしてはいるが無事。
「全く、派手に壊したわね」
回収されたボロボロのバード1を見て呆れる教授。
「修理代は高くつくぞ?」
ニコニコとやたら嬉しそうなダテ博士。
「すいません。お手数かけます」
恐縮するカイトに、モニターの向こうからも声が掛かる。
「相変わらず不死身だな、カイト」と笑顔の隊長。
ホント不死身だよねカイトって・・・イヤ待て?
直撃受けても無事だったバード1の装甲が凄いのか?

「怪獣はひとまず退散したようです」
気を取り直して、カイトは隊長に報告。
「あの怪獣は、明らかにこの島を狙っていた。
また何時現れてもおかしくないわ」
教授はそう言って、皆にフライグラーの画像を見せる。
「この怪獣は、近海に生息するトビウオが突然変異を起こして
誕生したものよ」・・・えーっ!? トビウオ?アレが?
「人類の環境破壊は次々と新たな怪獣を生み出している」
教授は神妙な顔で続けますが・・・えー?(まだ納得行かない)
「この近海も例外じゃないって事だな」とダテ博士。
この基地を建設したこと自体が環境破壊なんじゃ・・・?
「我々人類の身勝手のせいさ。あの怪獣は人類に怒りの矛先を向けている」
長官は「そうは思わんかね?」とカイトに話を振る。
しかしカイトは何も答えられないまま長官を見つめていた。
その時、モンスタースキャナーがフライグラーを再び捕捉。
やはりベース・ポセイドンを狙っている様子。

マザーは現地到着までに、まだ30分は掛かる。
一方カイトはバード1を壊してしまったので出撃できない。
「くそぉどうしたら・・・」
そんなカイトにダテ博士は笑顔で「良い物がある」
そう言ってモニター画面に、ある機体を映し出す。
「僕が兼ねてより開発していた、特殊潜航艇だ。
こいつなら、海底を自在に動き回ってヤツを仕留められるぞ!」
ダテ博士の言葉はマザーにも聞こえていたらしく
「カイト!ただちに出撃し、敵を迎え撃つんだ」と隊長。
「了解!」腕を吊っていた布を外して出撃しようとするカイトを
「待ちなさい。その怪我じゃ無理だ」と長官が呼び止める。
「でも他にパイロットが・・・」
すると長官は自身の皮ジャケットをビシッと着込み、
「君の代わりに私が出撃しよう」・・・えー!?大丈夫ー?
当然止めようとするカイトに長官は問いかける。
「何故怪獣が現れると思う?怪獣は我々人類の負の遺産だ。
我々の世代がかつて開発を続け、高度成長を支えてきた。
そのツケが今怪獣となって現れ、人類に試練を与えている。
ならばそのツケを清算するのは、君達若者じゃない。
我々自身なんじゃないのか?」
ダテ博士曰く、これが長官の持論らしい。
「まだ腕は衰えちゃいない」と言われても、カイトは心配。
教授まで「長官、お気をつけて」って送り出すし・・・
マザーの隊長も心配気。って全部筒抜けかよ(笑)

長官が機体に乗り込もうかというその時、
「長官!」とカイトが後ろから追いかけて来た。
「自分もご一緒させてください」
「しかし」
「お願いします!」
カイトの熱意に長官は折れた。
「ならば長官として命令する・・・私と一緒に戦ってくれ」
2人が搭乗する様子をモニターで見ていた教授は微笑み、
「やっぱり似た物同士ね、あの2人」
「トミオカ隊員とカイト隊員、2名の搭乗を確認!」
ダテ博士も笑顔でそう言って2人を送り出すのだった。

フライグラーに向けて艇を進める中、
「前から君に聞こうと思っていた事があるんだ」
操縦席の長官が後部座席のカイトに話し掛ける。
「君はなぜいつも危険を顧みず、怪獣にぶつかって行くんだ?」
「なぜって、皆を守りたいから」
「その意志の源は何なんだ?」
「誰かを守るのに理由が必要ですか?」
うわココ格好良い。ヒーローな答えだ(笑)
長官はカイトの真っ直ぐな答えに「君が羨ましい」
忘れかけていた物をカイトが思い出させてくれたと言う。
それは恐れを知らない勇気や人を思いやる心。
「それさえあれば我々のする事に意味など必要ないんだ」
長官の言葉にカイトは嬉しそうに微笑む。
がその時、フライグラーを前方に確認。
攻撃を開始するが・・・命中してもあんまり効いてない?
「ヨシナガ君!ヤツには弱点はないのか!?」
しかし教授の答えは「現在解析中よ」
弱点が判明するまで時間を稼ぐしかなさそうです。

フライグラーが急速に上昇していく。
潜航艇もその後を追うが、もし海面に出られたら・・・
「トミオカ、そのまま上昇しろ!」
ダテ博士の声に長官は「何ぃ?」と疑いの声。
「いいから上昇するんだ!俺を信じろ!」
その言葉に長官は迷いなく上昇し続ける。
フライグラーは海面に飛び出し、その羽を広げて飛ぶ。
後を追っていた潜航艇も飛び出し・・・
飛行する機体に搭乗していた2人も驚きを隠せない。
ダテ博士はその様子を見て笑いながら
「僕のくだらん発明をナメてもらっちゃ困るよ?」

カイトは攻撃を再開。
そこにマザーとバード2も到着して攻撃を開始。
そんな中、コバ&ショーンが新しい機体を見て感想。
「イカしたメカだな」
「イエー!That's ダッシュバード3!」
ショーンの命名にダテ博士が「勝手に決めるな」とツッコミ。
でもややこしいから以降は「バード3」って事で(笑)

攻撃を受けたフライグラーは島に落下。
長官が「よし、トドメだ」と言った所にフライグラーが水流破。
並んで飛行していたバード2・3はそれを回避し切れず墜落。
操縦席の長官は気を失い、前方からはフライグラーが迫る・・・
カイトはバード3を降りてマックスに変身。
長官はその眩い光で目を覚ます。・・・正体バレかと思った。

マックスとフライグラーの戦闘開始。
飛行しつつエラから空気を取り込んで水流破を放つフライグラー。
マックスはマクシウムソードで羽を切り落とし地上戦に持ち込む。
一時は優勢だったマックス。しかし至近距離で水流破を受けてしまい
形勢逆転でボコボコにされてしまう。腕噛まれてるよ・・・
その様子をバード3の操縦席から見ていた長官の元に教授から通信。
「あの怪獣、水流破を放つ直前に両脇のエラから空気を
大量に吸引してるんです。弱点はあのエラよ!」
長官は「わかった」と言ってバード3を再発進させると
マックスを援護すべく、フライグラーのエラを攻撃する。
痛がるフライグラーをマックスが投げ飛ばしてマクシウムカノン。
ドカンと爆散させて戦闘終了。
長官のバード3を見上げ、小さく頷いて飛び去るマックス。
見送る長官は「ありがとうウルトラマン・・・マックス」
ウワーびびったー!何かやたら間を置くから
「ありがとうウルトラマン・・・いやカイト隊員」
とか言い出すんじゃないかとビクビクしちゃったよ(笑)

岩場にバード3を着陸させた長官の元にカイトが走り寄る。
笑顔で頷きあう2人・・・何か意味深?
そこにDASHメンバーも合流。
速攻でカイトの隣に行くミズキが笑える。
「長官、お怪我ありませんか?」と隊長。
「ああ、この通りピンピンしてるよ」
そこに教授とダテ博士も合流。
「このやろ、ヒヤヒヤさせやがって」
豪快に笑いながらダテ博士が長官の手を取る。
「もう無茶するんだから」
「良いんです良いんです、ご無事で何よりです」
教授や隊長が話している最中、何やら落ち着かない様子の
ショーンでしたが、ようやく前に出て来たかと思うと
「ワーオ!ダテ博士・・・Nice to meet you ボク日本支部の
ショーン・ホワイトです」とダテ博士に握手を求める。
尊敬する発明家に会えたので感激してるらしい。
「おお君か、有名な発明マニアは」
「え、ボクそんなに有名人だった!?」
そんなショーンにダテ博士はバード3を指差して
「あれはバード3ではなくて特殊潜航艇メカだ・・・」
と何だか長い話になりそうなので教授が止める。
「まあまあまあ、良いんじゃない?」
「そう、あれはダッシュバード3だ」と長官が断言(笑)
笑い合うダテ博士と長官、つられて笑う隊員達。
「いいわね、仲間って」ミズキが笑いながらカイトに言う。
「ああ、このチームワーク、俺達も見習わないと」
お留守番中のエリーさんが別窓で現れて「見習わないと」で終了。

最後のエリーさん演出は余分だったよね・・・

それにしても・・・思わせぶりだなぁ長官。
結局カイトがマックスだって気付いたの?気付いてないの?
まぁ2人の会話が素敵だったので良しとするか。
カイトって本当にヒーローとして優等生な発言するよなぁ・・・
「誰かを守るのに理由が必要ですか?」は良かった。
発言そのものと、これを言うまでの間が特に良かった。
色々考えてみたけど、やっぱり理由なんてない。って感じの間。

ところでベース・ポセイドンですが・・・無防備過ぎる。
いくら海底資源の開発と環境調査が目的の拠点だからって、
パイロットが1人もいないってのは問題じゃないか?
もし長官とカイトがいなかったら今頃・・・
今後もこう言う事がないとは言い切れない。
だってアレがトビウオの突然変異だって言うんだから・・・
今後も色んな魚介類の突然変異が襲って来るかもよ?
とりあえず防衛策を検討した方が良いよ、絶対。
ダッシュバード3はDASHに奪われちゃったけどね(笑)

来週は再び実相寺監督・・・期待大です。

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長期間の放置から復活(?)
でも特撮と渡部秀の話しか
してない

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