• 2005.11.19 Saturday

ウルトラマンマックス(21)

第21話「地底からの挑戦」

ヒジカタ隊長のメイン回。

2人の男が和奈月村の山中でビデオカメラを回していた。
山中に最近出来た話題の(?)大きな隆起を見物に来たらしく、
隆起の前でレポーターの真似事をしたり、記念撮影をしたり・・・
ひとしきり騒いだ後「もう飽きたな」とビデオを回しながら
隆起の前で弁当を広げていると、突然その隆起が地響きと共に蠢き、
中から怪獣が出現。しかしすぐに地中へ潜ってしまう。

そんなVTRが流れた後、今度は本物のレポーター登場。
VTRに映っていた奇怪な生物は学名ゴモラザウルス。
(ちなみに番組的正式名称は古代怪獣ゴモラ
フリドニア共和国中央部の山岳地帯にのみ生息する珍獣らしい。
「それが何故今、この日本にいるのでしょうか?」
レポーターは隣に立つ女性ジャーナリスト、宮原香波を紹介。
香波は今回発見されたゴモラザウルスには、犯罪組織「GSTE」の関与を
確信していると前置きし、「GSTEは行方不明になる直前、
フリドニアからゴモラザウルスを5頭密輸しています。
何かの拍子で、そのゴモラザウルスが逃げ出したのではないでしょうか?
私の調査では、この付近の山中が、GSTEの潜伏先として最も有力です。
彼らはここで、生物兵器の開発を行っています。
GSTEはとても危険な存在です。代表の宇野は現代・・・」
リポーターは延々喋り続ける香波からマイクを引いて
「ハイ、現在現場にはDASHも出動して調査にあたっています」
しかし香波は強引にカメラの前に出て話を続ける。
「代表の宇野は、現代社会を壊滅させる事が、地球の為だと
本気で信じていました。恐らくゴモラザウルスを繁殖させて、
都市部を襲撃させるつもりだったのではないでしょうか?」

テレビはニュースからエリーさんからの報告映像に切り替わる。
フリドニアに生息するゴモラと今回発見されたゴモラを比較して
「角の大きさ、尾の太さなどに若干の相違が見られますが
ゴモラザウルスであると考えて間違いありません」との事。
そのテレビを見ていたのは隊長と村の人々(カイトとミズキも)
「和奈月村自治会緊急説明会」と銘打った集会ではありますが
DASHもまだ説明できるだけの情報がありません。隊長は住民に
「数がまだわかりませんし、地中深く潜ってしまえば我々にも追尾不能です」
と説明。集まった住民は不安を募らせます。
しかし、どこかにある筈の巣を調べれば対策も立てられると隊長。
「私がご案内しましょうか」そこに現れたのは宮原香波。
場所の見当は付いていると言う香波に、隊長は関係者でない一般人を
危険に晒す訳には行かないと申し出を断りますが、香波は引かない。
「関係者です。ゴモラザウルスを密輸したのは・・・私の父です」
驚く隊長。そして住民達もザワザワ。そりゃそうだ。

山中を歩く香波、隊長、そしてカイト&ミズキ。
「父は・・・宇野は、バイオテクノロジーの権威でした。
多分ゴモラを生物兵器としてより優秀に、より凶暴にしてるはずです」
香波が父親の事を話していると、後ろを歩くカイトが
「あの・・・GSTEって何ですか?」
かなり基本的な質問をするカイトに香波は振り返り、
「God Save The Earth。貴方が生まれた頃に、環境保護等と称して
大企業を脅迫したり、ビルを爆破したりした犯罪者集団です。
DASHの隊員でもこの程度なのね?」
だってDASHが相手にするのは地球人の犯罪組織じゃなくて怪獣とか
宇宙人犯罪者なんだもん・・・ってのは言い訳にならない?
香波のきっつい発言に言葉をなくすカイト。しっかりしろ(笑)
まぁ視聴者への説明の為に物知らずな人が必要だったと言う事で・・・

更に歩いていると、突然の地響き・・・フラつく香波を隊長が支える。
しかし香波はすぐにその手を振り解く。余計な事すんなってか?
しかし再び大きな地響きが起こり、隊長と香波のいた地面がすっぽ抜け。
2人は暗い地中深くに地面ごと落下してしまった・・・

ダッシュマザーでコバとショーン、そしてエリーさんが現場に向かう。
隊長が落下した事は報告されているようで、コバが心配している。
しかし現場の地磁気が激しく乱れている為、隊長の反応は感知できない。
「どうなってる!」イラつくコバをショーンが宥める。
「Don't Worry、隊長、きっと無事ネ」
コバが小さく頷き、ショーンも・・・良いなぁココ(笑)

その頃、隊長は穴の底でペンライトを使って辺りを見回していた。
どうやら洞窟の中に落ちて来たらしい。
隊長は倒れた香波を発見し、駆け寄って「立てますか?」と手を貸す。
が・・・香波は再び「大丈夫です!」と拒否。感じ悪い・・・
隊長はダッシュパットで地上の隊員と連絡を取ろうとしますが、
地磁気が乱れているので当然通信不能。香波の方位磁石も回転しっ放し。
この場に留まっても仕方ないので、2人は洞窟の中を歩き出す。

上空のマザー内で「モンスタースキャナーに反応」とエリーさん。
その時、巨大なゴモラが地中から姿を現した。
地上のカイトとミズキがダッシュライザーでゴモラを攻撃。
マザーからも攻撃を受けたゴモラは当然怒って尻尾を振り回す。
砕けた岩がマザーを襲う。コバがそれを避けて更にマザーで攻撃すると
ゴモラは再び地中に姿を隠してしまった。
「Where are you going?」ショーンとコバは上空で苛立つ。
地上では「一旦戻りましょう」とミズキ。
「でも!」カイトは隊長の落ちた穴の前から離れがたい様子。
ミズキはそんなカイトに
「今はゴモラが最優先事項よ。隊長もきっとそう言うと思う」
と言って腕をポンッ・・・ミズキが珍しく先輩っぽい(笑)

その頃、洞窟を歩いていた2人はGSTEの施設に入る扉を見つけた。
中に入り、更に歩くとフリドニアと書かれた大量の麻袋を発見。
「フリドニア?去年の日付だ」と隊長。
「密輸じゃなかったのよ。資金援助を受けた研究だったんだわ」
香波はそう言って部屋を歩き、デスク上を調べ始める。
そして「K.Uno」と書かれた一冊のノートを見つけた。
恐る恐る手に取って開くと、そこにはゴモラの研究内容、図式や
ゴモラのイラスト、そして日記の様な文章も書かれていた。

『今日、加藤もいなくなってしまった。これで残された者は私だけ。
それで良い。これでもう誰の愚かしさにも触れないで済む』
『家族だの恋人だの、そんな事はこの地球には何の関係もない。
感じるな、忘れろ。神の怒りを実現するには自分が神になるしかない』
『ゴモラザウルスの巨大化は最終局面を迎えた。ほぼ成功だが、
まだ駄目だ。もっと巨大で、もっと強暴でなければ!』

狂気に満ちた父親の日記・・・香波はどう思っただろう?
家族の事を考えるなど愚かしい事とまで言っている。と言う事は
香波や母親の事も考えなかったんだろうな・・・酷い父親だ。
隊長も香波の後ろに立って日記を読んでましたが、突然部屋の壁に
亀裂が入り、その壁から人間サイズ(?)ゴモラが現れた。
隊長は香波を背中に庇いながらダッシュライザーで攻撃。
するとゴモラはあっさり壁の中に帰って行った。
一体この子は何しに出て来たんだろう?(笑)
しかし再び激しい揺れが襲い、その部屋も崩壊し始めた。
落ちてきたパイプの下敷きになりかけた香波を隊長が助ける。
「大丈夫ですか?」隊長の気遣いに、香波は拒むような口調。
助けてもらったのに「ありがとう」すら言わないのは宜しくないね。
そのバチが当たったのか、香波は足を挫いたらしい。
隊長が添え木と布を見つけ、迅速に手当て・・・格好良いなオイ。
その姿をジッと見つめる香波・・・その人は妻子持ちです(笑)
辺りを見回す2人。落下物で通路を塞がれ、閉じ込められてしまった。

落下物を地道に撤去して行く隊長。
「父に罪を償わせたかったんです。それだけだったんです」
背後で香波が語り出したので隊長は手を止める。
「犯罪加害者の家族がどんな思いをするか解りますか?
苗字を変えても、住所を変えても、遺族の方のやり場のない怒りが
どこまでもどこまでも追いかけて来る。母は世間の非難を一身に浴びて
死んでいきました。父が殺したも同然です。
まだどこかに人間らしさが残っているんじゃないかと思ってた・・・
罪なんて、償わせようのない人だった。・・・ごめんなさい。
こんな事、あなたに言ってもわかりませんよね」
隊長は何も答えず、1度大きく息を吐いて作業を再開。

そして、これも日記の内容なのか、再び宇野の回想・・・
『巨大ゴモラの何と美しい事だろう?
早く愚劣な連中にこの勇姿を見せ付けてやりたい!
ゴモラよ、私の怒りを知れ!地球の怒りを、神の怒りを飲み下せ!
奴らを震え慄かせ、殺戮の限りを尽くせ!破壊せよ』
巨大ゴモラが完成してすっかりイッちゃってます・・・怖い怖い。

隊長が通路を確保。
香波に向けて頷き、香波も頷く。
今日の隊長は寡黙で素敵ですねぇ(笑)
香波の手を引きながら出口を目指す・・・あれれ?手ぇ繋いでる?
洞窟の途中、大きな空間を発見。そこには巨大な手枷がぶら下がり
そこがゴモラを繋いでいた空間だと言う事がわかる。
香波はそれを見上げながら
「ゴモラを倒してください。あの怪獣は父だわ!」
お父さんがゴモラに変身?んなアホな・・・
「宮原さん、あなたのお父さんは、恐らくゴモラに・・・」
と隊長。うん、どう考えてもそれが正解だと思います。
「いいえ、生きています。
生きて、何もかも破壊する為に山を降りて行ったんです」
って聞きゃしねぇ・・・思い込みの激しい所は父親似かも(笑)
その時、洞窟内で再び地鳴り。
隊長はその場から動こうとしない香波を連れて移動再開。

巨大ゴモラが地上に再び現れた。
地上に降りて待機していたマザーは、全員を乗せて発進。
吹き飛ばされそうな小屋が民家でない事を祈ってますよ、ええ(笑)

隊長と香波も何とか洞窟から脱出。
巨大ゴモラの姿を見て、隊長はすぐにダッシュパットで連絡。
「こちらヒジカタ。全員無事か!?」
その声にマザーの面々に笑顔がこぼれる。
「それはこっちの台詞です!隊長!」カイトが代表してツッコミ。
「総員、全力でゴモラを攻撃!」
隊長も一瞬笑顔を見せ、続いて命令を下す。
隊員達は声を揃えて「了解!」・・・みんな嬉しそうだなぁ。

マザーからバード1・2が発進。
今回マザーに残ったのはミズキとエリーさん。
なのでミズキが皆に指示を出す・・・うわぁ心配(オイ)
「みんな、ゴモラが地底に潜る隙を与えないで。
フォーメーションΩ7で村への侵入を全力で阻止!」

意気揚々と村に向かうゴモラにバード1・2が背後から攻撃。
ゴモラは一瞬立ち止まったものの、そのまま進行を続ける。
ぶっとい尻尾をビッタンビッタンさせながら・・・
村の住人は警察官や消防団に誘導されて避難を始める。
隊長はそこに香波を合流させて、自分はDASHの仕事に戻って行く。
しかし香波は避難せずに凶暴そうなゴモラを見上げ・・・

バード1・2によるゴモラへの攻撃が続く中、隊長は一旦マザーに
戻ったのか、ダッシュデリンジャーを手に地上を走っていた。
その時、足を引きずりながらゴモラに向かって走る香波を発見し
仕方なく香波の後を追いかける事に・・・迷惑な民間人だなぁ。
香波は近付いて来るゴモラの正面に立って語り掛ける。
「もうやめて。お願いだからもうやめて」
しかし通じる筈もなく、ゴモラは木々を踏み倒しつつ進行を止めない。
「何をしてるんです!」追って来た隊長が到着。
香波は気にする事なくゴモラを見上げて説得する。
「やめて。もうこれで終わりにして」
香波は本気でこの巨大ゴモラが父親だと思っているらしいけど
さっき「罪なんて償わせようのない人だった」って諦めてたよね?
どんな悪人でも自分の父親に変わりないって信じたいのか・・・
隊長は香波の前に出て、ゴモラをダッシュデリンジャーで攻撃。
その攻撃で立ち止まったゴモラに香波が説得を続ける。
「お願い」香波の真剣な眼差しにゴモラは・・・関係なく進行を再開。
そこにカイトが搭乗したバード1が攻撃。
怒ったゴモラは体を回転させ、尻尾でバード1を叩き落とす。
ゴモラの次のターゲットは進行方向に突っ立っている隊長と香波。
その様子を墜落したバード1の中から見て、カイトは急いで変身。

ゴモラの背後にマックスが現れて戦闘開始。
しかしさすがに品種改良されたゴモラだけあって丈夫で強い。
そして1番やっかいなのは、ぶっとい尻尾・・・
苦戦するマックスを見ながら、隊長は香波に言う。
「宮原さん、あれはあなたのお父さんじゃない。
あなたのお父さんは、もう亡くなったんだ!・・・宮原さん!」
それでも香波は事実を受け入れようとせず、この場を離れない。
「もう疲れました。私はここで・・・」
そう言った香波に隊長が遂にキレた。
「甘ったれるな!」

ゴモラの尻尾に翻弄されていたマックス。
しかし隙を突いてマクシウムカッターで尻尾を切断。
スパッと切れたので血も流れません(笑)
ゴモラはお尻を押さえ、飛び跳ねて痛がる(カワイイ)
切れた尻尾も飛び跳ねる・・・?
マックスは今がチャンスと接近戦を再開。
しかしそこに切れた尻尾が飛んで来て邪魔をする。
っつーか尻尾が飛んだ・・・怖ぇー!
切れた尻尾は再びマックスに襲い掛かる。
マックスはそれをキャッチしてゴモラに投げつける。
そこにマクシウムカノンで攻撃しますが、ゴモラの前に尻尾が
立ち(?)ふさがり、盾になって爆散・・・尻尾が大活躍て(笑)
カッターもカノンも出しちゃったら後はギャラクシー。
と言う事でマックスギャラクシーを召喚して攻撃。
ゴモラを撃退したのは良いけど、爆散しなかった・・・
これには意味があるワケですが、今のところ最強の攻撃である
マックスギャラクシーで爆散しないのって問題じゃないか?

マックスが飛び去り、戦いは終わった。
隊長は香波に言う。
「宮原さん、あなたの言う通り、あなたの抱えている辛さは
我々には理解できない事なのかも知れない。
だが心の中の怒りや苦しさや、悲しみと戦っているのは、
あなただけじゃないんだ。どんなに幸せそうに見えても、
みんな同じなんだ。あなた1人で全てを抱え込むのは間違っている」
これで香波の心が軽くなると良いけど・・・

数日後・・・ゴモラの死体の上をヘリコプターが旋回している。
それを見つめる香波の元に隊長(とDASH全員)がやって来た。
隊長はヘリコプターに目をやりながら
「ゴモラの遺体はフリドニア共和国が引き取る事になりました。
所有権を主張してきたんです」
と言う事はあのヘリはフリドニア共和国のもの?
「聞きました。証拠は地底に埋もれてしまったけど、
GSTEとフリドニアの繋がりは、いつか明らかにさせるつもりです」
香波はそう言って隊長と頷きあう。
「どうか、お元気で」
「皆さんも」
頑なだった香波がすっかり隊長に心を開いた様子。
でも妻子持ちなので恋愛に発展する事は無いのです(笑)
隊長が隊員達から冷やかされながら終了。

フリドニア共和国ってまた出てこないかな?
何か不気味な国だよなぁ・・・戦争する気満々って感じ。
宇宙からの敵だけじゃないって事ですね・・・怖い怖い。

香波は最初、隊長の手を振り解き続けていた。
恐らく人に頼るのが嫌だったんだろうけど、犯罪者の娘と言う事で
今まで信じられる人や頼れる人がいないって事に慣れちゃってて
頼り方がわからないだけだったのかも知れない?
ところで香波役の大寶智子さんって「ガイア」の風水師。
でもいまだに「1999年の夏休み」の時のイメージが・・・(笑)

隊長がメインってもしかして初めてだった?
残るはショーンだけですね(笑)
今回の隊長はさすがに格好良く描かれてました。
今度メインを張る時は妻子を絡ませて欲しいところ。
あ、フリドニア関連の話で香波が再登場ってのも良いなぁ。
ガイアの風水師も何度か登場してたし・・・

来週は予告から奇怪なカンジで期待大。

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長期間の放置から復活(?)
でも特撮と渡部秀の話しか
してない

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