• 2005.11.13 Sunday

仮面ライダー響鬼 三十九話「始まる君」

前回の続きから。
響鬼さんがヨブコに苦戦している中、
明日夢とみどりをS童子達に連れ去られてしまった。

威吹鬼は踏切越しに、探していたあきらを発見。
しかし電車が通過した後、あきらの姿は消えていた。
「あきらー!何で逃げるんだ!」叫ぶ威吹鬼。
隠れていたあきらはその叫びを聞いて何を思うのか?
2人とも自分がどうしたら良いのかサッパリわからなくなってます。
余裕のない威吹鬼が見てて痛々しいです・・・

その頃、1人教室の片隅でガタガタ震えていた京ちゃんは、
グラウンドから聞こえる音の正体を恐る恐る確認しに行く。
すると、そこにはボロボロの響鬼さんが倒れていた。
「響鬼さん!」と駆け寄る京ちゃんは、なかなか高ポイント(笑)

「たちばな」では、轟鬼がおしるこのヤケ食い中。
「えー!まだ食べるの?轟鬼くん」
おかわりを要求する轟鬼に香須実が呆れている。
「もう30杯目ですよ?いい加減にしてください」と日菜佳。
30杯ってアンタ・・・もっと早く止めよう?
「日菜佳さん、怒ってるなら俺を殴ってください」
「はい?」
いきなり何を言い出すのかと思ったら・・・前回の斬鬼さんの言葉
「今のお前には殴る価値もない」が相当堪えている様子。
当然そんな事情を知らない日菜佳達にはサッパリ意味不明。
「どうしたんですか?」日菜佳の問いに
「斬鬼さんが俺を殴ってくれないんスよ!」
と怒鳴ったかと思ったら
「斬鬼さぁん、俺、もうどうしたら良いかわかんないスよぉ」
って今度は泣いてるし・・・
「珍しいなぁ。怒り上戸の後、泣き上戸?」
「おしるこ食べて酔っ払う人珍しいかもね」と立花姉妹が呆れる。
見てる分には面白いけど、実際いたらウザイだろうなぁ。
その時、日菜佳の携帯に京ちゃんから連絡が入る。
いつの間に日菜佳の携帯番号を・・・京ちゃんめ(笑)

連れ去られた明日夢とみどりは、洞窟の中で逆さ吊り。
白い繭のような物に巻かれて身動きが取れない状態。
目が覚めた2人は、犠牲者たちの靴を発見。
何とか脱出しないと、自分達もヨブコのエサになってしまう。
「明日夢くん、歯、丈夫な方?」
みどりの質問で何するのかは検討付きますけど、自分の歯は?

おやっさんは、古文書でヨブコについて調べていた。
明日夢とみどりを心配する香須実。しかし
「弾鬼クン達に探して貰ってるんだけど、なかなか」
響鬼さんも眠ったまま目が覚めないらしい・・・
うなされてるのは熱のせい?それとも悪夢でも見てる?

洞窟で悪戦苦闘する2人。
ヨブコが迫る中、明日夢がみどりに巻きついた繭を食いちぎり
ようやく、みどりの腕が自由に・・・助かるメドがついた。
みどりさんの「鍛えてますから」ってのは本当でしょうか?
そういや前回、S童子たちにも立ち向かって行ったっけ・・・

「たちばな」開店前。
何故かそっと忍び込む京ちゃん。
忍び足で階段を上ったところで「何やってんだ!」
いきなりの大声に驚き、その拍子に隠し扉の向こうへ・・・
叫んだのは轟鬼。おしるこで酔い潰れたまま寝てしまった様子。
なので、さっきのは寝言です。
その背中に掛けられてた日菜佳の半纏に愛を感じます(笑)

どうにか洞窟から逃げ出した明日夢とみどり。
「とにかく皆に連絡しなきゃね」
明日夢の携帯は落としちゃったけど、みどりは持ってるのかな?
「あ!桐矢くん無事かしら?」
「多分、響鬼さんが一緒だったんで」
・・・2人は響鬼さんが倒れた事を知りません。
走り疲れたのか、とりあえず川原に身を隠す2人。
「そう言えばさ、桐矢くん。響鬼くんの弟子になるなんて言ってたわね?」
「ハイ」
明日夢にとってはあまり思い出したくない、考えたくない話題です。
「明日夢くんそれで良いの?」
みどりの口調がきつく感じるのは、息が上がっているせいだけじゃなさそう。
「僕は・・・響鬼さんも弟子にしないって言ってましたし」
うん。言ってたね「鬼として弟子にする気はない」って。
「ホントにそうかなぁ?」と響鬼さんの発言を疑うみどり。
確かに弟子にしないと言ったのは随分前だし・・・今ならどうだろう?

隠し扉から落ちた京ちゃんは暗い通路で倒れていた。
どこからか聞こえるネズミの鳴声に
「暗いの怖いよぉ!ママぁ!」久々に生きるマザコン設定(笑)
必死で通路を走っているとぶち当たった壁が回転。
「どーなってんだよ!この家」
そう言いながら立ち上がると、そこはみどりの研究室。
並べられたディスクアニマルや鬼石、そして変身音叉。
京ちゃんは一本の音叉を手にして・・・

みどりは明日夢に響鬼さんの過去話。
中学時代、クラスでイジメに遭っていた子に対して当時の響鬼さんは
何にもしてあげられず仕舞いで、結局その子は転校してしまった。
その後、響鬼さん自身も転校。
それから3年後、みどりが街で絡まれている所を助けた響鬼さん。
「俺は鍛えてるから手出しはしない。殴りたいなら好きなだけ殴れ」
殴られても殴られても立ち上がる響鬼さんに不良達は根負け。
みどりがお礼を言おうとすると、シュッといつものポーズを残して
何も言わず走り去って行ったそうな(笑)
「その時思ったんだ。人は変われるんだなぁって。
1歩踏み出す勇気が少しあればって・・・だから私は猛士に入ったの。
響鬼クンとか鬼のみんなを陰から支えようって思って」
みどりの話に明日夢は「少しの勇気・・・」と何かを感じた様子。
少しの勇気があれば、明日夢は響鬼さんの弟子になるのか?
でもソレとコレとはまた別問題なような気もするけどなぁ・・・

みどりの研究室で音叉を握り締めている京ちゃん。
「俺だって!」
意を決して音叉を響かせて額に近づける・・・が、
当然変身できる筈もなく、弾き飛ばされて壁に激突。
京ちゃん程度で変身できたら鍛える必要ないっつーの(笑)
無知って怖いよね・・・

「たちばな」店内。
おやっさんが二日酔いの轟鬼の前に梅湯割りを置く。
おしるこで酔った人にも効くんですかね?
「日菜佳から聞いたよ?斬鬼くんから冷たくされたんだってね」
もしかして日菜佳に相談にのるよう頼まれたのか?
「でもほら、獅子は我が子を谷に突き落とし、
這い上がってきた者だけを育てるって言うじゃないか」
おやっさんはそう言って轟鬼を励ます。が・・・
轟鬼は「獅子・・・俺が獅子・・・」とライオンを思い浮かべながらブツブツ。
「イヤそうじゃなくて、斬鬼君は君にひとり立ちして欲しいと思って
わざと冷たくしたんじゃないかなぁ」
おやっさんは変な所に反応している轟鬼にすかさず訂正を入れる。
しかし時既に遅し・・・轟鬼はの思考は「俺は獅子」一色(アホだ)
「そうか、そうだったんだ!」
バン!とテーブルと叩いて立ち上がり、梅湯割りを一気飲み。
「そうじゃないよ」おやっさんのツッコミも聞こえない。
そこに香須実がやって来て
「石割さんから連絡で、今ヨブコが街に出て裁鬼さんが対応してるって」
それを聞いた轟鬼は「俺も谷から這い上がるっス!」と張り切って出動。
出て行った轟鬼におやっさんが一言・・・「這い上がれないなぁ」(笑)
轟鬼の相手をするのはもの凄く疲れそうですね。

どこかの工場でヨブコにやられている裁鬼さん(またか)
そこに轟鬼が駆けつけて変身。
「俺は負けないっス!絶対に負けないっス!」
とヨブコに立ち向かいますが、そんな気合だけで勝てるんだったら
響鬼さんだって苦労しません。
ヨブコには相変わらずどんな音撃も効かない。
轟鬼が苦戦する中、威吹鬼も到着して変身。
その間に轟鬼は呆気なくビルの谷間に落とされてしまう。
落ちた轟鬼を案じながらも戦う威吹鬼。
でも音撃が効かないんだからどうしようもない。
あ・・・裁鬼さんはどこ行った?

みどりの研究室で倒れていた京ちゃんを、おやっさんと香須実が発見。
音叉が近くに落ちていたので、何があったかは推測できた筈。
そこに少し足を引きずりながら響鬼さんが入って来た。
笑顔で「よっ!」・・・普通の人に比べれば回復が早いんだろうけど
まだ完治とまでは行かない様子ですね。
でも目が覚めたからには寝ていられないって性質なんでしょう・・・

ヨブコと戦っていた工場。
激しい雨が降る中、屑鉄の中から威吹鬼が這い出て来る。
結局、満足に攻撃もできないままヨブコに逃げられてしまったらしい。
傷だらけで泥の上に倒れ込む威吹鬼。こんなに汚い姿は初めて?
そこに現れたのは逃げ回っていたあきらだった。

同じくビルの谷間に落ちたまま雨に打たれる轟鬼。
そこに斬鬼さんが現れ、立ち上がるのに手を貸そうとするが
「来ないで下さい!俺だってそんなにヤワじゃないっスよ」
轟鬼はそう言って1人で立ち上がる。そして泣きながら
「斬鬼さん。今まで・・・今まで本当に、本当に・・・ありがとうございました!」
深く頭を下げ、泣きながら去って行く轟鬼。
そんな弟子の姿に斬鬼さんは唇を固く結び、顔で雨を受けるのだった。
コレは「ひとり立ち宣言」として受け取って良いのか?
手のかかる弟子だっただけに、斬鬼さんとしては寂しいでしょうね・・・

「たちばな」の奥で寝かされていた京ちゃん。
目を覚ますと響鬼さんが「よっ」と横に座っている。
流石に後ろめたい事をした自覚があるのか、驚いて起き上がると
響鬼さんはそんな京ちゃんの肩にポンと手を置き、
「どうして音叉を使おうとしたんだよ」
「俺、鬼になりたいんです!」
口調が咎める様子でないのを良い事に(?)京ちゃんは正直に答える。
「あのなぁ、なりたいからってなれるもんじゃないんだ」
響鬼さんが苦笑まじりにそう言うと、
「じゃあ俺を弟子にして下さい!」
布団の上に正座してお願いする京ちゃん。
しかし響鬼さんは突拍子もないお願いには動じず、逆に質問。
「鬼になってどうするんだ?」
京ちゃんの答えは「親父を超えたいんです」だって。
「死んじまった親父を超えるにはそれしかないんです」
明日夢に話していた例の消防士として殉職したパパの事です。
しかし、それを聞いた響鬼さんの口調は厳しい。
「そんなんで勤まるのか?鬼が」
真剣にそう問う響鬼さんに京ちゃんは答えられない。
と言うかそれ以前に鬼について全然知らないんですけどね?

そこに「みどりちゃんから連絡あったよ」とおやっさん。
響鬼さんは早速そこへ向かおうとしますが
「多分ヨブコの縄張りの中なんだ。威吹鬼たちも連絡が途絶えてるし
情けないけどこっちはまだ勝てる手立てが見つからない」
おやっさんの言葉に響鬼さんは気にした様子もなく
「ま、やるだけやってみます」とコートを羽織る。
その無謀さに京ちゃんが声を荒げて呼び止める。
「負けるのがわかってるのに、戦うなんて意味無いですよ!」
「それが意味あるんだよ。待ってる奴がいるからさ」
響鬼さんはそう答えて2人の救出に向かうのでした。
そろそろ京ちゃんの改心の時?だったら良いな・・・

その頃、雨がやんだ工場。
ボロボロになった威吹鬼は廃車に体を預けて座り、あきらに語り掛ける。
「君がいなくなって初めて気づいたよ・・・僕という人間の小ささにね」
黙ったままのあきらに威吹鬼は言葉を続ける。
「今君が悩んでるように僕も悩んでる。
本当に僕は弟子を取るに足る人間なのかどうか・・・
そしてその結論は、僕も自分で出そうと思う。
だからあきら、君も自分で結論を出すんだ。
鬼になるかならないか・・・決められるのは君だけだ」
威吹鬼は立ち上がり、あきらの両肩に手を置く。
やっと真剣に向き合った師弟。
威吹鬼を真っ直ぐ見つめるあきら・・・もう大丈夫かな?
威吹鬼だって今回みたいに泥まみれ、傷だらけで敗北する事だってある。
今まで格好良い姿しか見せてなかったってのも問題なのかも知れない。

合宿していた学校に戻り、車に乗り込んだ明日夢とみどり。
エンジンを掛けてさあ出発と言うその時、フロントガラスにS姫、
助手席側の窓にS童子・・・2人は車から降りる事も出来ない。
とその時・・・「よし、そこまでだ」
響鬼さんが霧の中から逆光シルエットで格好良く登場。
S童子とS姫が響鬼さんに警戒している隙に明日夢とみどりは車を降り
響鬼さんの元に走り寄る。
みどりに「来るの遅いわよ!」と怒られて
「ゴメン待たせたね」と手を合わせて謝る響鬼さん。
怪我を言い訳にしないのも、腰が低いのも・・・ステキです(笑)
「あれだけやられたのに、また来たのか」
「おバカな鬼」
S童子とS姫はそう言って襲い掛かって来る。
響鬼さんは生身でそれに応戦。そこにヨブコも現れ・・・
「みどり、お前の言ってた波動の周期、掴んでくれよ」
響鬼さんは音叉を手にそう言い、明日夢を見やる。
明日夢はしっかりと頷き、響鬼さんもそれに応えるように頷く。
そして変身。
「頼むぜ?長くは保ちそうにないから」
そう言って勝つ見込みのない戦いを挑む響鬼さん。
みどりが波動の周期を掴むまでは何とか耐えるしかない。
しかし「ダメだ!波動を感知できないわ」みどりも苦戦。
「あの・・・波動って?」
「魔化魍の発する音波バリアよ。
その周期がわかれば、バリアを破る事ができるんだけど・・・」
明日夢はみどりの説明を聞いて走り出す。
そして川原での戦闘を橋の上から注意深く観察。
何とかヨブコの波動周期を掴もうとしますが・・・
「どうすれば良いんだよ」
その時、響鬼さんが前回言っていた言葉を思い出す。
『自然には、全ての物に響きがある』
明日夢は森の中でやったように目を閉じる。
徐々に自然の音を聞き分け、いらない音を消去していき
響鬼さんの鈴の音も消え、残された音は・・・波紋。
ゆっくりと目を開き、明日夢は川の中に立つヨブコを見た。
すると、足元の水面に僅かだが波紋が広がっている。
アームドセイバーを持ってきたみどりにその事を告げると
「ヨブコの発する波動に共鳴してるんだわ!」
とその時、水面の波紋が消えた。
「止まった・・・響鬼さん!今です!」
明日夢が叫ぶと、響鬼さんは迷い無く音撃を開始。
波動を放つ部位を破壊したので波動は完全に絶たれた。
みどりはアームドセイバーを響鬼さんに投げ渡す。
響鬼さんは装甲して鬼神覚声でヨブコを爆散させる。
明日夢とみどりは「やったー!」と大喜びでハイタッチ。
途中まで優勢でニヤニヤしていたS童子とS姫でしたが
「夜明けは」「遠いな」と撤退。

戦い終えた響鬼さんは疲れがドッと出たのか膝を付き、顔だけ変身解除。
その複雑な表情は何ですか?明日夢たちのいる方向とは逆だし・・・
明日夢が「響鬼さーん!」と駆け寄ると、一瞬のタメの後「おう」
ってコレも何だかわざとらしく怪しい行動・・・気になるなぁ。
怪我してる事を隠したいとか、そんな理由にしては意味深な表情。
今回のメインイベントはこの後、
「ありがとな」
明日夢の肩にポンと手を置いて通り過ぎながら
「明日夢」
・・・続けて書くと「ありがとな、明日夢」
初めて響鬼さんが「少年」じゃなく「明日夢」って呼んだよ記念日!
良かったね明日夢。名前を忘れられてたんじゃなくて(笑)

響鬼さんに(多分)認められた明日夢ですが、弟子になるかは別問題。
「弟子にして下さい」と響鬼さんにお願いしたら、明日夢であっても
京ちゃんと同じ様に「鬼になってどうする?」と訊かれるんだろうな・・・
でもこの質問に模範回答ってあるんでしょうか?
まあ京ちゃんの「親父を超えたい」は問題外として(笑)
でも「1歩踏み出す勇気」にもキッカケは必要ですよね。
明日夢の場合だったらモッチーとか母上が魔化魍に襲われたら、
「大切な人を守る為に!」って気持ちになるかも知れませんが・・・
それじゃあベタ過ぎですか(笑)
今回見てると、京ちゃんも鬼になれそうな気がして来た。
「親父を超える」から「親父のように人を救う」って気持ちになれば
案外良い鬼になれるんじゃないかと・・・でも親父を超えるとか言うくせに
何で消防士になろうとは思わないんでしょうか?
どっちにしても超えるとか超えないとかって問題じゃないんだけど・・・

斬鬼さんからひとり立ちした轟鬼ですが・・・
変に気合が入り過ぎて空回りしないか心配です。
でも斬鬼さんって基本的には轟鬼のサポーターでしたよね?
これも解消しない限り自立はムリなんじゃない?
でも斬鬼さんの出番が減るのだけは勘弁して欲しい。
かと言って変身して命をすり減らすのはもっと勘弁。

でも・・・今1番気になるのは公式の予告。
『それは人類を破滅に追い込む悲劇の始まりでもあった・・・』
って何?また「響鬼」らしくない展開に持ってくつもりか?
もの凄く嫌〜な予感が・・・怖いよぅ。

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長期間の放置から復活(?)
でも特撮と渡部秀の話しか
してない

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