第20話「怪獣漂流」
「太陽の表面を活発な黒点活動が起こった事から、とんでもない事に」
佐野史郎の声が裏返ってる・・・今日はコメディか。
ベースタイタン司令室。
警報の鳴る中エリーさんが状況報告。
「太陽黒点の異常活動による強烈な太陽風で、
地球電離層に巨大なプラズマ空域が発生」
「巨大なプラズマ空域?」
「エネルギー値上昇。プラズマ空域に亜空間トンネルが開きます」
ミズキの疑問はスルーしたまま、さらに不安要素も・・・
「亜空間トンネル内に生体反応確認」
山口家の土曜の朝。
娘の美里はクラブ活動、父の武雄は役所の当番で川原のクリーン作戦。
休日のはずの土曜日ですが2人は朝から忙しそうです。
外が暗いと言う母 初子の言葉通り、天気でも悪いのか
息子の孝がカーテンを開けると、朝とは思えない暗さ。
日食かも知れないとテレビを付けると
「ウルトラマンマックス」のオープニング曲が流れる。
いつも通りの土曜7:30・・・
外が暗いのは特別重大な事でもない?
美里が天気予報にチャンネルを変えると、東京・千葉の天気は
「午前中は木枯らしが吹き、午後は所により雷が鳴るでしょう」
初子のきのこ狩りは中止した方が良いのでは?と話していると、
臨時ニュースが入る。この町に怪獣が出現したらしい。
一家は防空頭巾を被り非常カバンを持って避難しようと家を出る。
そこにダッシュアルファでカイトとミズキが駆けつけ、
「急いで避難してください!」
初子が「あの!怪獣どこですか!?」と訊くと
「今のところ、この山口家が一番危険なんです!」とミズキ。
ん?どゆ事?と促されるまま上を見上げると・・・怪獣の腹。
あーナルホド。そんな所にいたら暗くもなるよね。
でも怪獣が家1件分なワケないので他にも危険な家はある筈・・・
平ぺったい怪獣は安らかにいびきをかきながら浮いている。
「見かけはなんですが、際立った攻撃特性はないようです。
この怪獣は睡眠中にたまたま開いた亜空間トンネルから
飛び出してしまったものと考えられます」と説明するエリーさん。
「え、じゃあこいつは自分が今どこにいるかサッパリわかってないのか」
「熟睡してますから」
「なーんて暢気な奴なんだ」
コバや隊長が呆れていると、長官と教授もやって来て、
「目が覚めたら、さぞビックリするだろうな」
「このまま眠ってる内に亜空間へ返してやれたらベストだわねぇ」
と2人ともこの怪獣に対して好意的な発言。しかも
「うん、クラウドスにとって、それが1番良いだろう」と長官。
その言葉に隊長、コバ、ショーンが「クラ?」と振り返る。
長官は1度自分で怪獣の名前を付けてみたかったらしい。
「変かな?クラウドスって」
「変です」エリーさんたら正直者っ(笑)
長官がショックを受けていると隊長、コバ、ショーンがフォロー。
案外気ぃ使う職場なんだね・・・
ちなみにクラウドスの正式名称は亜空間怪獣クラウドス。
山口家前のミズキから「怪獣が動き始めました」と連絡が入る。
しかしモニターに映ったクラウドスは・・・「寝てるよ?」
「寝たまま動いてるんです」とカイトが返すと、エリーさんが補足。
「怪じゅ・・・クラウドスは木枯らしに流されている模様」
長官が拗ねるからクラウドスって言い直しましたね(笑)
どうやら「エリアJT-254方面」に漂流しているらしい。
そこで隊長が「エリアJT-254?いかん!」・・・なんで?
山口美里が通う学校(中学かな?)
ブラスバンド部の友達を前に今朝の怪獣騒ぎを語る美里。
「玄関出たらさ、うちの家の真上に怪獣がデーンと」
美里は友人達の視線が背後の窓に集中している事に気付き
振り向くと・・・
「そうそう、ちょうどああいうやつが・・・えぇ!?」
この学校もエリアJT-254方面だったらしい。
ぷかぷかとクラウドスが学校に迫って来るので、
部員達は慌てて校庭に避難する。
のは良いけど何故に楽器を持ったまま?
カイトとミズキはダッシュアルファをフライトモードに切り替えて
一気にクラウドスに接近。クラウドスの角にワイヤーを巻きつける。
しかしその反動で大きくガックン。ミズキ気絶(オイ)
運転していたカイトが、やっちまった〜って顔でいると、
「何やってんだか」笑いながら通信して来たのはコバ。
バード2がアルファの横に並び、お互い挨拶。コバ格好良い・・・
クラウドスのもう片方の角にバード2がワイヤーを巻く。
で、何がしたいのかと言うと、
「吊り上げる時間はない。迂回させてビルの間を通す」
つまり、ビルに激突しそうなのを回避する作戦ですね。
「高度を保て。バランスを崩すな」
カイトに指示をだすコバ・・・もう何しても格好良いっス(笑)
その様子を校庭から見守るブラバン部員達。
ビルの間をスレスレで通す様子にいきなり応援を始める。
「フレー!フレー!ダッシュ!」
演奏している曲はDASHのテーマ曲?
何とかビルの間を無事通過。指令室の面々も一安心。
隊長はドサッと倒れるようにイスに座ってお疲れ気味。
ブラバンの応援は続く。美里も懸命にシンバルを鳴らす。
しかしその音にクラウドスの目蓋が・・・
そんな事には気付かないカイトは
「良いですよねぇ声援って。心にしみるって言うか」
「まぁこういう時にこそ、油断をせずにだなぁ」
コバも悪い気はしない様子で、先輩らしい事を言ってみる。
が・・・その瞬間2機共にガクンと下に引っ張られ・・・
「クラウドス、覚醒に向けて体内組成密度が上昇中」
指令室のエリーさんが言うと、長官は傾きながら
「難しーい。わかるように言ってくれ」
今回の長官はちょっと退行気味ですか?
エリーさんは長官の為に簡単に説明しなおす。
「つまり、目を覚ますと、重くなって落ちます」
それを聞いた隊長は本日2回目の「いかん!」
徐々に重さを増して下降するクラウドス。
その下はブラバンのいる校庭。
部員たちは再び逃げ出す羽目に。
ワイヤーでクラウドスと繋がっていたアルファとバード2でしたが
重みに耐えかねて遂にワイヤーが切れてしまった。
カイトは「よーし」とマックススパークを取り出して変身・・・
しようと構えたところでタイミング悪くミズキが目を覚ます。
「クラウドスは?クラウドスは?クラウドスは?」
アホみたいに「クラウドスは?」連呼するミズキ。
作戦を覚えてたら下にいる事くらいはわかるだろ・・・寝起きでおかしい?
カイトの願いは「どっちか眠って」・・・ホントにね。
クラウドスの落下を防ぐ為にカイトの取った行動は
「眠くなーる、眠くなーる、急に眠くなーる」
クラウドスの目の前でダッシュアルファが振り子のようにユラユラ。
催眠術をかけて眠ってもらおうってか?
んなアホな、と思ってたらクラウドスご就寝・・・効くもんですね(笑)
眠ったクラウドスは再び上昇。
「何とか事態は好転した!」と喜ぶ長官。
その横では隊長が目の下に隈を作って再びイスに倒れこんでいた。
2人のこの差は何なんだ?
何とか最悪の事態を回避したカイトはアルファを飛ばしながら
「危ないところだった。一時はもうダメかと思ったよ」
隣のミズキに話し掛ける。しかしミズキはフラフラと・・・
「うっ・・・酔ったみたい」振り子ユラユラが効いたらしい。
「クラウドスが眠りの深さによって重くなったり軽くなったりするのは
体内で亜空間プラズマが生成、消失を繰り返している為と思われます」
エリーさんの言葉を聞いたショーンは、何かひらめいた様子で
隊長を扇子で扇ぐのを止め、指令室を飛び出して行った。
その様子に隊長は「よくわからんが初めて希望が?」
しかしそんな隊長をヨシナガ教授は不憫そうに見つめて
「言いたくはないんだけど、アレ・・・」
モニターを見るとクラウドスの目蓋がピクピクしている。
「レム睡眠に入ったわ。この眠りは浅いから、ちょっとした物音で
目を覚ますわよ」
教授の言葉を聞いた隊長はすぐにカイトとコバにある指令を出す。
寺で時間通りに鐘をつこうとした坊さん。
路上で自作カセットテープを売る「流れ星一郎」の歌。
不良中年率いるバイク集団の暴走行為(?)
とにかく大きな音を立てそうな物や人を止めて回るカイト達。
そんな事してたらキリがないと思うけど・・・
ところで、バイク集団は「実は良い人達」って事が言いたいの?
でもコンビニの前で座り込むのはやっぱり迷惑だと思うんだよね。
住宅地を市役所の広報車がゆっくり走っている。
スピーカーからは「今しばらくお静かに・・・」
ちゃんと小声なのは良いけど、家の中まで聞こえる?
広報車で呼びかけているのは山口武雄。
怪獣騒動で川原のクリーン作戦は中止になったんだろうな(笑)
その車が通った後ろでは人々が忍び足。
人間の足音くらいなら大丈夫なんじゃないかと思うけど・・・
大きな音で踏切が鳴っている。
武雄は広報車を降りて何とかしようとしますが、コレばっかりは・・・
っつーか何で電車が止まってないの?これは完全にDASHの失態。
「クラウドス、目を覚ます前の金縛りに突入」
「いかん!」本日3回目。
カイト達も踏切前に到着。しかしどうしようもない。
クラウドスは徐々に重さを増して下降し続けますが、
電車(貨物?)が通り過ぎ、音が止むと再び上昇。
喜ぶ一同。
「開かずの踏み切りでなくて何よりだった」と長官。
イヤイヤ、そういう問題じゃないよ。電車止めろ?
「私、総白髪になりそうです」
カイトとコバに肩を借りてようやく立っている隊長。
さっきよりボロボロで老け込んでる・・・
「クラウドスは東京湾上空を多摩丘陵方面へ漂流中。
進路上の大気が不安定で雷雲発生の見込み」
エリーさんの言葉に隊長、カイト、コバは「雷!?」
木枯らしの後は雷。天気予報の通りです。
そこに、さっき飛び出して行ったショーンが戻って来た。
「皆様お待たせしました。イヤーシールド&サンダー作戦、準備完了!」
ショーンの中では完璧な作戦なんでしょうが、他の人には意味不明。
長官も本日2回目の「難しい。わかるように説明してくれ」
「亜空間トンネルが開いたのは、太陽風のプラズマと電離層のプラズマの
相互作用が原因です。そこでクラウドスの亜空間プラズマと雷の膨大な
プラズマを相互作用させて、再び亜空間トンネルを開きます」
ショーンの考えた作戦をエリーさんが簡単に説明。
つまり、イヤーシールドをクラウドスの耳に入れて雷の音を遮断。
その後、クラウドスに雷を誘導してやればトンネルが開くって事。
カイトとコバはバード1・2で耳栓係。
ショーンとミズキは地上からギガレーザーを照射する雷誘導係。
「イヤーシールド&サンダー作戦開始!」
司令室では長官が「実に完璧な作戦だ」と絶賛。
しかし教授はそこまで楽観視していなかった。
「でも、何か不安だわ。このクラウドスの顔」
確かに・・・目と口は確認できるけど、他の部位は微妙です。
耳栓は2つしかないので失敗は許されない。
カイトとコバは慎重にクラウドスの耳らしき穴に耳栓を近づける。
すると耳栓は穴に吸い込まれ、勝手にくっついた。
「いけない!」ハッとするヨシナガ教授。
作戦が成功したと思っている隊長はワイヤーカットを指示。
「すぐにシールドを外して。それは耳じゃない!」
教授の緊急指示に隊長は「え?」
「鼻よ!」
しかし間に合わず、ワイヤーを切ってしまったバード1・2
カイトとコバの「花?」「ナハ?」は置いといて、
「クラウドスが息を吸い込んだ拍子にシールドがくっついたのよ!」
と言われましても・・・もう手遅れなのですよ教授ぅ。
「クラウドス、息が詰まってきている模様」
エリーさんの言うように、苦しそうなクラウドス。
とうとう耐えかねてフンッ!とシールドを飛ばしてしまった。
飛んでったシールドは・・・
山口初子と息子の孝は「穴場」でのマツタケ狩りを終えて
「雷鳴らない内に早く帰ろう」と山から帰るところ。
そこにドカーンと目の前にさっきのシールドが落ちて来た。
ちょうどミズキとショーンもそこに到着。
2人を助けようとミズキが駆け寄る。
遂に雷が鳴り始め、クラウドスの目が開いてしまった。
徐々に下降するクラウドス。
「いけない!」とカイトは変身。
あわやクラウドスの下敷きになりそうだった初子と孝ですが
マックスがクラウドスを支えたので助かりました。
ミズキが避難させようとしますが、初子は腰が抜けて立てない。
そこから「私の背中に」「重いから」「そんな事ないです」
「でもマツタケも重いし」「どうぞ」「そーお?」
とゴチャゴチャと話した後、いざミズキが初子を背負うと・・・
立つ事もできない?本当に重たかったのか(笑)
その間マックスは重たいクラウドスを必死で支えていましたが
下の様子に埒明かねぇ!とクラウドスを放り投げる。
痺れた手を振って、覚醒したクラウドスと戦うマックス。
しかし投げ飛ばそうにも重たすぎて持ち上げられず、
逆に下敷きになってしまった。
下から這い出そうと必死に手を伸ばし、1本の木を支えにする。
が、スポッと抜けてしまった。不味い事にその木は御神木。
やっちまった!と下敷きになったまま頭を抱えるマックス。
速攻で木を立て直して土を被せて証拠隠滅(笑)
その後どうにかクラウドスの下から脱出。
雷が激しくなってきた。
「早く僕の開発したギガレーザーで!」
ショーンのアピール再び(笑)
ミズキはショーンからギガレーザーのカートリッジをセットした
ダッシュデリンジャーを手渡され、さっそく構える。
しかし動き回るので、なかなか狙いが定まらない。
何とか「今だ!」とクラウドスの上空にレーザーを放ったものの、
雷が落ちた時に下にいたのはマックス・・・なんてこった。
雷のダメージで膝を付くマックス。カラータイマーも点灯し始めた。
「がんばれー!マックスー!」孝が叫ぶ。
「急いで!雷が通り過ぎる!」
ショーンの言葉にマックスは頷き、再びクラウドスに立ち向かう。
マクシウムカノンでクラウドスの下の地面を掘り下げ、
身動きが取れなくなった所に、ミズキがギガレーザーで雷を誘導。
すると上空に亜空間トンネルが出現。無事クラウドスは去って行った。
「ありがとう!ウルトラマンマックス!」
孝の感謝の言葉にマックスは頷き、空の彼方へ・・・
初子と孝が飛び去るマックスに大きく手を振っていると、
武雄と美里が広報車でやって来た。朝以来の感動の再会(笑)
「奇跡だ、こんな奇跡な家族、他にはいない」
武雄が感動して家族を抱きしめる。
奇跡って言うよりも、悪運の強い一家なんじゃない?
それから数日が過ぎまして・・・
山口家から司令室に小包が届けられた。
ショーンがダンボールを開けると大量の松茸・・・良いなぁ(笑)
「その節はまことにありがとうございました。
穴場で獲った松茸の一部です。皆さんでどうぞ」
と言うメッセージカードが付いていたようです。
にしてもコレで一部?獲り過ぎだよ・・・
その穴場がホントに獲っても良い所なのかも疑問。
「家族全員無事で何よりだったな」
と言った隊長は白髪も隈も消えて元通り。
ミズキは松茸を1本手に取り、
「土瓶蒸しとぉ、松茸ご飯とぉ、直火焼きとぉ」
他の隊員達はそれを想像して夢見心地。
長官はクラウドスにも食べさせてやりたかったと発言。
しかし「クラウドスは松茸を食べません」
エリーさんに冷静にツッコミを入れられて凹む長官。
それを宥める隊員達・・・手のかかる上司だなぁ。
その間に隊長は白髪が残ってないか、カイトにチェックしてもらう。
一本だけ残っていた白髪をカイトが抜いて・・・終了。
何だコリャ?
怪獣を倒さないのは別に良いとして・・・
お笑いシーンが狙い過ぎてて笑えない。
「わたしはだあれ?」では記憶が消えていくからこその失敗や
おかしな言動が笑えたけど、今回はそんな状況じゃないのに
作戦を失敗したり、電車止めてなかったり、長官が幼稚だったり、
隊長の急激な老化も意味不明・・・怪獣相手は毎度の事でしょ?
あー何だか色々納得行かない事が多すぎてまとめられない。
とりあえず今回の20話は勿体なかった。
ゲスト出演者が芳本美代子に小野寺丈と豪華(?)だったのに・・・
いっそ「山口家の災難」とかって作品にしちゃえば良かったかも(笑)
ところでこの世界でも「ウルトラマンマックス」と言う番組が
土曜の朝7:30〜放送されてるんですね?
本人が出てるワケないので、やっぱりカイト役やミズキ役の役者が
いたりするんでしょうか?ちょっと見てみたい気がします。
長期間の放置から復活(?)
でも特撮と渡部秀の話しか
してない
Copyright(C)B-Blog project
All rights reserved.