• 2006.01.28 Saturday

ウルトラマンマックス(31)

第31話「燃えつきろ!地球!!」

笑顔で盆栽の剪定をするトミオカ長官。
仕事場で趣味に勤しんでいるのでしょうか?

司令室ではカイトとミズキが話している。
「トミオカ長官の様子が変?」
「声が大きい!」
ミズキに力いっぱい口を塞がれるカイト・・・殺す気か?
「最近、よくぼんやりしてるんだって」
ミズキの言う通り、ベンチに座って雑誌を読みながら寝てたり、
会議中に舟こいでたり・・・どこか抜けている長官。

コバも「そういやさっきも、ゆるーんだ顔して、
鉢植え持ってウロウロしていたな」と思い当たる節が・・・
「それは植物好きの良い人だからじゃないですか?」
カイトのフォローに「そう言う問題かなぁ?」とミズキ。
うん、多分そう言う問題じゃないと思う。
「トミオカ長官も、DASH設立以来ずーっと働き詰めだったからな。
ま、ここのところ怪獣も出てこないし、少し気が緩んでるんだろう」
長官の発言もフォローになってんだか、なってないんだか・・・
ショーンはカメラ目線で「あぁ、Burned out syndromeだね」
聞き取れなかった隊員達の為にエリーさんが説明。
「Burned out syndrome 燃え尽き症候群。
あるひとつの事を成し遂げた後、まるで燃え尽きたように
虚脱感に襲われる事」・・・つまり矢吹ジョー?(違う)
「まさか長官が・・・」ショックを受けるカイト。
「長官も人の子って事かしら」ペンをタコ口に乗せるミズキ。
隣のカイトが奇異の目で見てるよ!?

とその時、挑発星人モエタランガが街に出現。
ただちに出動するDASH。
マザー出動の振動で剪定に失敗した長官。
「あーあ」・・・それだけですか!?

マザーからバード1・2が出撃。
直後、バード1操縦席のカイトの頭の中に声が響く。
「待っていたぞウルトラマンマックス」
「え?」
「君が頑張れば頑張るほど、己の無力を知るだろう。
まもなくこの地球は私の物だ」・・・良い声だなぁ(オイ)
「何ぃ?何だお前は!」怒鳴るカイト。
しかし声はカイトにしか聞こえていないので
「どうしたの?」と後ろのミズキに驚かれる。
「いや、何でもない。急ごう」
声を振り切るようにスピードを上げるカイト。

モエタランガは炎を吐き、街を破壊していた。
バード1・2がミサイル攻撃を仕掛けるが、
接触直前に姿を消し、ミサイルを回避するモエタランガ。
消失→移動→消失→移動を繰り返した後、
「現れたな、DASHの諸君、我が名はモエタランガ。
この地球は私の物になる」と言って再び消失。
それにしても良い声(わかったから)
カイトも「さっきのあの声だ」と気付く。

「よし、フォーメーションβ9だ。散開して宇宙人を挟み撃ちにする」
と隊長が指示した通り、バード1・2がモエタランガの両サイドから
ミサイル攻撃を仕掛けると、今度は全弾命中。喜ぶ隊員達。
が、モエタランガが頭部から紫の光を大きく広げ始めた。
その光に包まれた隊員達の胸に紫の光の塊が入っていく。
地上の人間達の胸にも紫の光の塊が吸い込まれ・・・
「何だ・・・今のは?」カイトが不思議に思っている後ろで、
「何だか・・・体が熱いわ!」とミズキの瞳に炎がメラメラと・・・
マザーの隊長も妙に気合が入っている。
「怯むな!モエタランガだか何だか知らないが、
DASHの力を思い知らせてやる!」と拳を握り締め、瞳に炎・・・
バード2のコバ&ショーンも同様に、
「よぉし!何だかわからないが、燃えて来たぜー!」
「Yes!」
「食らえ!コバ・ケンジロウ・スペシャル、レーザー乱れ撃ち!」
「ミサイル全弾発射!」・・・あーあ、ホントにやっちゃった。
バード1・2共に同じ事してるし・・・
しかし勢いだけのそんな攻撃が通用する筈も無く、
モエタランガは消失する事で全弾回避。
そしてバード1・2はモエタランガにあっさり捕まってしまった。
隊長は「全力噴射だ、宇宙人の目を回させてやれ」と指示。
うわぁ・・・信用ならないんですけど(笑)
バード1・2は指示通り全力噴射でモエタランガと大回転を始める。
もの凄い遠心力の中「作戦成功!」「見たか!大回転竜巻戦法だ!」
ミズキとコバが盛り上がっていましたが・・・

「危険ですコバ隊員。出力の出しすぎです。
このままではダッシュバードが破壊されます。」
冷静に分析する司令室のエリーさん。
案の定、モエタランガに手を離されたバード1・2はドカンと墜落。
「みんな!・・・くっそー手を離すとは卑怯な奴め!
お前達の仇はこの俺が取ってやる!」
ギシギシと拳を握りめ、お怒りの隊長。
半分以上アンタの指示の所為だってわかってます?
「隊長、冷静になって下さい。この状況は簡単に予想できました。
いつもの隊長の作戦パターンではありません。
冷静に状況を分析して、戦力を立て直して下さい」
再び司令室のエリーさんが冷静に助言しますが・・・
「言うなエリー!俺の熱いハートが戦えと叫んでいるんだ!
行くぞモエタランガ!DASHの力を見せてやる!うおぉぉぉぉ!」
・・・ダメだこりゃ。
しかしマザーはあっさりモエタランガの光線に直撃して爆発。
「ファイトー!」いっぱぁぁつ!な感じで落下する隊長。
普通なら死んでますがドカーンと落ちた先は八百屋の店先。
ダンボールがクッションになったのか無事でした・・・んなアホな。
気合が入りっぱなしでテンション高すぎの隊長の元に、
同じくテンション高い隊員達が道の向こうから駆けて来る。
「お前ら無事だったか!」「ハイ!」
「よーし地上戦だ!DASHの底力を見せてやれ!」「ハイ!」
何かもう・・・熱血スポ根のノリだね(笑)
「DASH!突撃ー!」「うわぁぁぁ!」・・・なんだコレ?

「隊長、その武装で突撃するのは無謀です。冷静になって下さい」
司令室のエリーさんが呼びかけますが誰も聞いてないし・・・
そこに「みんなの様子がおかしいって?」とヨシナガ教授が入室。
モニターの映像には「うわぁぁぁ」と叫びながら走るカイト達、
そして「DASHに頼るな!俺たちの町は俺たちで守れ!」と
瞳をメラメラと燃やした一般市民が映っていた。
「何このハイテンションは?」
それを聞きたいのはこっちです教授。
「全員、異常な興奮状態です」

集団から抜けて1人走るカイト。
モエタランガの攻撃を避けながら「負けるかぁ!」と変身。
ハイテンションが原因なのか、変身が早回し?
その後の戦いもマックスの動きだけが早回し。
しかしモエタランガへの攻撃は全く効いていない。
そして早々にカラータイマーが点滅・・・
「ウルトラマンマックスは、地上では3分間しか活動できない。
限界が近付くと胸のタイマーが赤に変わって警告する。
だが今はまだ30秒も経っていないぞ!?どうしたマックス!
気が早すぎるぞ!?ウルトラマンマックス!」
ナレーションでツッコミ入れたよ(笑)

モエタランガは勝ち誇ったようにマックスを指差し、
「まんまと罠にはまったな?
貴様の体内時計は10倍の速さで進んでいるのだよ」
マックスは膝をついた姿勢で顔をハッと上げる。
「他の連中も同じだ。生体エネルギーが一気に燃え上がり、
そして、燃え尽きる」・・・敵ながら聞き惚れちゃうぜ(笑)
ハイテンションに走り回る地上の熱血住民やDASH隊員達。
しかし突然、炎を上げて燃え尽き、灰になって倒れてしまう。
「君も同様だ。終わりだよ、ウルトラマンマックス!」
モエタランガの挑発に立ち上がるマックス。目には炎が・・・
やるのか?と思ったらそのまま燃え尽きた。あーあ。

ダッシュアルファで現場に駆けつけたエリーさん。
積み重なった隊長達を回収し、ベースに帰還。

カイトは1人、フラフラと座り込んでいた。
「何故だ?どうして力が出ない!?俺はどうなってしまったんだ?」
心中で自問するが体は全く言う事を聞かない。
そんなカイトの前に人間大のモエタランガが立っていた。
「無様だな」とカイトを笑い、地球人と一心同体になる事を
選んだのがマックスの致命的なミスだと言うモエタランガ。
そしてカイト達の体内に入った紫の光が、モエタランガ・ウイルス
という物で、それが人間の神経電流を食い、メタ次元ニューロを通じて
自分のエネルギーになるのだと明かす。
「ウルトラマンマックスとDASHを倒せば、UDFは総攻撃を掛けて来る。
地球人類の怒りは全て私に向けられる。その怒りを食わせてもらうよ」
カイトは「そんな事は」させないと言いたいところだが動けない。
しかもマックススパークを簡単に奪われ、放り投げられてしまう。
大した距離ではないが、今のカイトには拾いに行く事すら出来ない。
「地球人の肉体と言う牢獄の中で、人類が滅びる様を見ていたまえ」
モエタランガはカイトを見下ろしながら笑う。
メタ次元とか良くわかんないけど良い声だ(しつこい)

エリーさんがベースに連れ帰った4人を分析した結果、
モエタランガの言っていた通り、未知のウイルスが存在していた。
「正体がわかれば何とかなる。いえ、何とかしてみせる」
ヨシナガ教授が妙に力強い発言・・・嫌な予感。
とその時、モエタランガがベースに向かって移動を開始。
予測到達時間を聞いた教授は「時間がないわね」と目に炎・・・やっぱり。
「待って下さい教授。ウイルス感染、反応あり」
エリーさんが教授の腕を掴んでそう告げた途端、
後ろに控えていた教授の助手達が燃え尽きて倒れてしまった。
「ウイルスの感染経路が特定できません。注意してください」
既に感染済みの人に言っても仕方ないですエリーさん・・・
「やっかいな相手ね・・・でもちょうど良い。
今の私なら普段の10倍の速度で仕事が出来る」
「え?」
「燃え尽きる前に、ワクチンを完成させるわ。
ウイルスが猛烈に私にヤル気を出させている間にね!」
わーおヨシナガ教授ったら格好良い!男前(笑)
「それは計算できません」
「計算外をやるのが人間の可能性よ?学習しなさいエリー?」
そう言ってエリーさんの頬に優しく触れる教授。
とそこで「よく言った」と長官の姿がモニターに・・・
「時間稼ぎなら私に任せたまえ」
長官はバード3に盆栽と共に搭乗していた。
しかし長官にもウイルス反応が出ている。
「心配するな、年寄りは新陳代謝が遅いのでな、宇宙人に気合を
入れて貰ったようなものだ。後は頼んだぞヨシナガ君!」
そうか、年寄りは新陳代謝が遅いから・・・ってそんな問題!?

教授とエリーがワクチンを作り始めた。
長官はバード3でモエタランガに攻撃を開始。
「消えかけた炭火ほど長持ちするものだ。そう簡単には燃え尽きんぞ?」
そんな事を言いながらミサイルを確実に命中させる長官。
倒れていたカイトの上空をバード3が通過する。
「人間とは怖い生き物だ。時には絶望を感じて絶望する。
だが諦めるな。その限界の向こうに、まだ自分の知らない自分がいる」
そんな長官の言葉に、ベットに寝かされていた隊員達は必死に、
少しずつ体を動かし始める。
「燃え尽きて、灰になって、それでもまだ胸の奥にチロチロと
燃えるものがある!その炎は必ず再び燃え上がる。私は信じてるんだ。
燃え尽きたはずのその限界を超えて、君達は再び立ち上がる時を。
それが、人間の強さだ」
長官が格好良い・・・冒頭ではただのおじいちゃんだったのに(笑)
カイトの瞳にバード3と長官の姿が映る。
「俺は・・・っ」そして徐々に体を動かし始めた。

あと一息でワクチンが完成。
しかしヨシナガ教授が遂に燃え尽きてしまった。
倒れ込む教授を誰かが支える。
「よーくやったヨシナガ君!あとは任せろ」
力強くそう言ったのはダテ博士だった。
久々の登場・・・オイシイなぁ(笑)

力を振り絞って立ち上がろうとするカイト。
「地球人は・・・脆弱じゃない!」
その思いに応えるようにマックススパークが光る。

上空ではバード3がモエタランガに捕らえれている。
「いかん!流石にウイルスが!」
長官が燃え尽きるのも時間の問題・・・

胸の前で拳を握り締めるカイト。
「俺はまだっ」
そして気合でマックススパークに飛び付き
「戦える!」とマックスに変身。

マックスはモエタランガのバード3への攻撃を遮断。
しかし、変身は出来たがエネルギーは無い。
いきなりタイマーが点滅。立っているのも難しい。
「よく変身できたな?ウルトラマンマックス。
しかし無駄なあがきだ。君の体は思いのままに動けない。
それも私のウイルスの力なのだ!」
モエタランガの嘲りにも成す術のないマックス。
そこに、ダテ博士がダッシュバードで駆けつけ、
ダッシュデリンジャーで完成したワクチンを散布。
マックス、長官共に生き返った。
一息ついた長官の横では鉢植えの木に花が・・・
植物にも10倍速は有効だった・・・のか?

ようやくパワーの戻ったマックスはモエタランガと肉弾戦。
長官とダテ博士もバード3とアルファの飛行形態から
ミサイル攻撃でマックスを援護。
そしてマックスがマクシウムカッターでぶった切り、
最後にマックスギャラクシーを召喚してドカーン!
長官とダテ博士に挨拶して飛び去るマックス。
2人も笑顔で挨拶を交わし・・・戦闘終了。

その後、長官とダテ博士が長官の盆栽を前に話している。
「いやぁ最後にお前に良いところを持って行かれたなぁ」
「まったくぅ、久しぶりに遊びに来てみたら、このピンチだ。
しっかりしろよ、長官!」笑いながら長官の肩を叩く博士。
その弾みで長官はハサミで盆栽の枝をポキッ・・・
「あぁぁ、まただよぉ・・・あーあ、見てよー」

そんな光景を離れた場所から見ているDASH隊員達。
「ぼんやりしていた長官は、次に燃えるタイミングを
待っていたのかも知れないですね?」とカイト。
「ああやって何度も何度も限界を超えて来たのよ?あの2人は」
そう言って微笑むヨシナガ教授。
最後に全員で長官達の元に歩み寄りながら・・・終了。

前半はコメディー、後半は良いお話でしたね。
それにしてもモエタランガの声・・・良いなぁ。
遠藤守哉さんかぁ・・・知らないや(笑)

長官が名セリフを連発してましたが・・・
全体的に古参の方々が良いとこ取り?
教授と博士も大活躍してましたもんね?

それに比べてDASH隊員は・・・
完全に今回はコメディ要員で終わった(笑)
しかし奴らは不死身だねぇ?
あんな落ち方したら普通死んでるよ・・・隊長。
「ファイトー!」って・・・はっちゃけ過ぎ(笑)

さて次回は・・・メッチャ楽しみ〜
やっぱエリーさんを救うのはコバでないとねっ!

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長期間の放置から復活(?)
でも特撮と渡部秀の話しか
してない

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